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笑顔は人を元気にする特効薬

今日のおすすめの一冊は、斎藤茂太氏の『「あなたに会うと元気になる」といわれる人』(新講社)です。その中から「コチコチ人間より、アチコチ人間」と題してブログを書きました。

本書の中に「笑顔は人を元気にする特効薬」という心に響く文章がありました。

笑顔は人を元気にする特効薬だ。もうひとつ、自分が元気になるための常備薬でもある。人生全般についてプラスになる。 ある整骨医院の奥さんは、買い物などで商店街を歩くときは、会う人ごとに、さわやかな笑顔を送る。
こうなると商店街の方々も、「あの奥さんは感じがいいよね。このごろ腰が痛いから、あの奥さんのご主人に診てもらおうか」ということになるのも自然の流れだ。そう考えれば、整骨医院の笑顔の奥さんは、実は有能な営業マン、歩く広告塔だったということにもなるだろう。
また、ある老舗のお菓子屋では、女将さんの笑顔を慕ってやってくる客も多い。「いつもにこやかで、お会いすると元気になります」と客がいうと、「もちろん商売ですから」と笑う。
今では押しも押されもせぬ女将さんだが、サラリーマン家庭から嫁いできた彼 女は、若い頃は商売の大変さにほとほと参って、実家に帰りたい......と迷っていたとき もあったそうだ。そのときに、隠居していたおばあさまに、こう言われた。
「そんなに暗い顔をしていたら、寄ってくる福の神様も逃げてしまいますよ。あなたのためにもよくない。とりあえず一年間笑顔でがんばってみたらどうですか。自分の疲れた顔は隠して、本心なんて人には絶対見せないぞと、面だけでもつくってやってみなさい。福の神様にも嘘をつくつもりで。それでもだめだったら帰りなさい」
福の神様をだまして面つくれ......という言葉がおもしろくて、次の日から笑顔と挨拶だけは心がけた。案の定、お嫁さんの評判はあがり、店の従業員たちも好意的になって、いつのまにやら彼女自身が和菓子屋の福の神になった。
そんな彼女が今、子供や嫁に伝えたいことは、「今うちのお客さんではなくても、いつかお客さんになるかもしれない。何の縁があるかわからないから、外に出たら笑顔をうかべて、しゃっきりした姿でいなさい」ということだそうだ。笑顔は人のためならず、巡り巡って自分にもどってくる。だから、笑顔のいい人は元気なのだろう。

仏頂面の人が笑顔になれるコツがあるといいます。それは、鏡に向かって笑顔のトレーニングをすることです。それを夜寝る前と、朝起きたときにする。そうすると、半年もしないうちに見違えるように笑顔が自然にできるようになり、明るくなります。それをミラートレーニングといいます。

「笑顔は人を元気にする特効薬」。自然な笑顔ができるよう、笑顔のミラートレーニングをしたいと思います。

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