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人生はピザである

今日のおすすめの一冊は、リチャード・テンプラー氏の『できる人の人生のルール(新版)』(ディスカヴァー)です。その中から「たくさん失敗するほうがいい」という題でブログを書きました。

本書の中に「人生はピザである」という心に響く一節がありました。

私はピザが好きだ。ペパロニ、モッツァレラチーズ、トマト、厚切りハム、ピリッと辛いケッパー、オニオン。どれもがすばらしい。問題はオリーブだ。私はオリーブが食べられないのだが、あれは注文もしていないのにピザに乗っていることがある。嘆かわしいかぎりだ。
うちの子供たちも、小さいころは、自分の嫌いなものが1つでも乗っているピザは食べようとしなかった。「マッシュルームきらーい!」「焼いたトマトなんて気持ち悪い!」それでも、もしピザが食べたいのなら、オリーブやマッシュルーム、トマトは自分で何とかしなければならない。そうでないと、ピザはまったく食べられない。
もうおわかりだろうが、私が言いたいのは「人生はピザである」ということだ。ピザはいろいろな具が乗っているものだ。だからピザが食べたかったら、嫌いな具も含めて、それがピザなのだと受け入れるしかない。
今の仕事は好きだが、どうしてもがまんできない上司がいる。そんなケースもそうだ。上司も含めたすべてが仕事なのだ。いいとこ取りはできない。愛するパートナーだが、ときどきケンカ腰になるのだけは許せない、というのなら、それもパートナーだと受け入れる。むしろその欠点のおかげで、その他の点がすばらしく感じられるのだ、と考えるといいだろう。
親の中には、子供にぴったりの学校を探して、何度も転校させる人がいる。もちろん、完璧な学校なんてない。それに子供はどんどん大きくなるから、ずっと転校をくり返すこともできない。人生に完璧はない。人生のあらゆることで完璧はありえない。
人生のおいしい部分には、嫌いなオリーブもついてくる。だから文句を言うのはやめよう。つまんでよけてもいいし、がまんして食べてもいい。あとはおいしい部分だけが残っている。丸ごと受け入れて、ゆっくりと大好きなピザを楽しもう。

「結婚前は両目をしっかりあけ、結婚したら片目をつぶって見る」という、よく結婚式で言われるスピーチがあります。何も、これは結婚だけの話ではなく、組織の中の人間関係や、家族や、友人たちとの付き合いでも同じことがいえます。

むしろ、「片目はつぶり、もう片方は薄目でボーッとして見る」くらいでちょうどいいかもしれません。人に完璧を求めると窮屈で息苦しくなります。許すことができなくなるからです。

嫌なことが起きたら、文句を言うのではなく、あえてその中に、「笑ってしまう」ことを見つけられるくらいの人ほうがたくましく生きていけます。「人生に完璧はない」。いいも悪いも、丸ごと受け入れられる、おおらかな人でありたいものです。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす

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