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今こそ、リセットを

今日のおすすめの一冊は、中谷彰宏氏の『メンタルと体調のリセット術』(リベラル社)です。その中から「肯定とは面白がること」という題でブログを書きました。

本書の巻頭にはこんな素敵な文章がありました。

ウィズコロナは、リセットのチャンスを与えてくれました。こんなことでもなければ、リセットはなかなかできません。長年の積み重ねで価値観が固まっていて、今まではそれでそこそこうまくいっていました。うまくいっている時にリセットはむずかしいのです。自分も周りも、「このままでいいんじゃないの」という気持が働くからです。
今はリセットの最大のチャンスです。今までのやり方は通用しないので、やり方を変えざるをえません。ある意味、どさくさに紛れてリセットできるのです。人類は今まで多くの試練にぶつかり、リセットし続けて、ここまで進化してきたのです。災害に遭わない世代もある中で、われわれはうまくこの災害にめぐり合って、リセットのチャンスを得ました。
そのチャンスを生かす時代にいるのです。これを「しょうがないからガマン」とか「対応」とか「自粛」という捉え方をするのではなく、「リセットできるチャンスをもらった」と考えることです。リセットした先に、今までよりもう一段上がった自分に出会えます。それがどんな自分になるかはわかりません。
わからなくていいのです。それがリセットです。リセットしたらどうなるかわかってからリセットするのは、「リセット」とは言わないのです。求めているものは「リセット」です。「定年になったからこうしよう」とか「生まれ変わたらこうしよう」ということではありません。今、この瞬間にリセットできるチャンスを今もらっているのです。
何か言われたら、「こんなご時世ですから」で言い訳が立ちます。テレワークなんて、少し前は想像もつきませんでした。それが当たり前になってきているのです。世の中は思ったよりも早く進んでいます。なくなる仕事もありますが、生まれる仕事もたくさんあります。動いている時代に生きるのは楽しいのです。
今まで本を読まなかった人が本を読んでいます。「今までしていたことができない」と文句を言う人は、できなかったことを見ています。デメリットは見えやすいのです。この時代だからこそできることは、たくさん生まれてきています。みんながリセットにビクビクするのは、失うものがあるからです。
失うものは当然あり、それはリアルに見えます。手に入るものはあとからやってくるので、今は見えないのです。たとえば、レストランを禁煙にすると、タバコを吸うお客様が減ります。タバコを吸うお客様が来なくなる一方で、タバコをすう人がいないから来るお客様もいます。事前には見えていません。あとから、売上が上がるのです。自分の人生の中でも、なくなるものもあれば、かわりに入ってくる新しいものもあることに気づきます。これがリセットなのです。

その時々に応じて自分を変化させられる人は、生き残れる人です。状況はどう変わるのかわからないから、事前にいくら準備をしても、綿密な対策案をつくっても、それは使えない事の方が多いからです。それは、時々刻々変わっていく状況に対して、応用力を効かせられないからです。アドリブ力といってもいいと思います。

アフターコロナでは、明確に二つのタイプに分類されます。「飛躍した人」と「飛躍しなかった(脱落した)人」です。コロナ前の考えをきれいさっぱりリセットし、飛躍する人は、このコロナを機にリスタートした人です。反対に「飛躍しなかった(脱落した)人」は、ただひたすらこのコロナが過ぎ去り、元の日常に戻ってくれることだけを考えていた人です。

もし、新しいスマホにして、すべてをリセットしたら、もう一度、新しいアプリや新しい連絡先を入れることになります。つまり、何かを捨てることによって、新たな関係が始まるのです。しかし、元に戻ることだけを願っている人は、今までのアプリや今までの連絡先を使い、新たな関係や新たなことを始めることはありません。

つまり、リセットしない人は、変われないということです。そう、「この今の時期こそ、リセットを!」です。

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