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自分の仕事を「天職」に変える方法

今日のおすすめの一冊は、Testosterone(テストステロン)氏の『幸福の達人 科学的に自分を幸せにする行動リスト50』(前野隆司監修・ユーキャン)です。その中から『なんでもない日常を味わう「セイバリング」』という題でブログを書きました。

本書の中に『自分の仕事を「天職」に変える方法』という素敵な一文がありました。

我々は活動している時間のほとんどを仕事に費やしているため、仕事から得る幸福度を上げられれば、インパクトは極めて大きいと言える。 仕事と幸福度の関係についてイギリスで行われた大規模な調査をもとにした分析では、「転職や副業を希望している就業者の幸福度は、転職を希望していない就業者はもちろん、半年以内に失業した人よりも低い」という結果が出たそうだ。
「働いているが、仕事に満足していない人」の幸福度が、失業した人よりも低いとは、ちょっと衝撃的だ。では、満足できない職場で働いている人が幸福度を上げるためには転職するしかないのか?研究によれば、どうもそうではないようだ。
研究 (Wrzesniewski et al. 1997)によると、人の働き方は、「労働」(生計を立てるために働く)、 「キャリア」(成長するために働く)、「天職」(仕事が好きで働くことそのものを楽しむ) という3つのうちのどれかに当てはまるが、何の仕事であっても自分の仕事に意義を見 出し、仕事が好きで働く「天職」の状態に近づけていくことは不可能ではないという。
そのためのヒントになるのが仕事に対する意識や業務上の行動を修正し、やらされ感のあ る仕事を働きがいのあるものに変容させる「ジョブクラフティング」と呼ばれる手法だ。

ジョブクラフティングの有効性を示唆する研究を一つご紹介しよう。 同じ仕事を担当している病院の清掃係の人を対象に行った調査研究 (Wrzesniewski et al. 2001) によると「清掃の仕事は求められるスキルが低く、最低限の仕事しかしていない」と答えた人がいる一方で、自分の仕事を価値あるものと考え、効率よく仕事をこなしている人たちもいた。
後者は自分の仕事を患者や来客や看護師たちが毎日を暮らしやすくする ための意義あるものだと考えており、清掃という仕事が好きだと判断していたという。つ まり、職種に限らず、仕事に対する本人の意識と行動を変えること(ジョブクラフティング)ができれば、仕事を好きになり、満足感を持つことができるのだ。
自分の仕事が嫌いな人は「自分の仕事は誰を幸せにしているかな?」と考えてみよう。 例えば総務の仕事だったら、自分の仕事は社員が働きやすい環境を整備し、会社の理念を実現することであり、世になくては困る製品/サービスを人々に届ける大事な役割の 一部を担っているのだ、という具合である。
これらの研究を主宰したレツネスキー教授 は「人々が人生から得ている満足感の大小は彼らが自分の仕事をどう見ているかに大きく依存しているようだ」と述べている。あなたに適した仕事を探すことも大事だが、今 の仕事を好きになる努力をしてみてもいいかもしれない。


「ジョブ・クラフティング(Job Crafting)」Craftは「職人的な技能」という意味で、craftsmanshipは「職人芸」です。仕事に対してのモチベーションを高めることですが、自分の仕事に対して誇りを持ち、やりがいを感じることです。

それは、やらされているのではなく、自らが進んでやっている、という主体性を持つことがポイントとなります。そのために必要なのが「働きがい」や「やりがい」です。人によって「働きがい」や「やりがい」はさまざまです。それは、その仕事により「自分の成長を感じられる」「自己重要感がある」「社会に貢献していると感じる」「ありがとうと感謝される」等々です。

そして、その仕事により「誰かを幸せにしている」という実感が持てることも大事です。自分の仕事を「天職」に変える方法を誰もが身につけたいものです。

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