今日のおすすめの一冊は、渡辺和子氏の『目に見えないけれど大切なもの』(PHP文庫)です。その中から「財産としての年月」という題でブログを書きました。
本書の中に「ダブルに損をする」という心に響く文章がありました。
◆ダブルの損には、自ら損をしにいくという主体性がある。 ところが、シングルの損は、誰かに損をさせられたという「させられた感」がある。 ダブルの損は、「少し損をして生きる」ということ。
北川八郎氏は、「少し損をして生きる」についてこう語る。 『少し損をして生きていくと、人生のトラブルが少なくなる。 それは、対立や競争がみるみる消えるから。 人に与えることができない人は、逆に少しでいいから自分が損をしてみる。
「損をして生きていく」 すると不思議なことに、自分の周りによき人が自然と集まってくる。 少し損をしてでも人に良きものを与える生き方をすると、逆に今の世の中では目立つ』(繁栄の法則)より
また、「自立」とは、誰かの支配や助けを受けずに、自分の力でやっていくことをいうが、「許し」も自立には大事な要素となる。 もし、誰かを、「絶対に許さない」「一生恨(うら)んでやる」と思ったとしても、それによって、相手は不幸になるわけではないし、相手にダメージを与えられるわけでもない。
逆に、そう思うことで自分は、相手に束縛され、支配される状態になることに気づく必要がある。 それは、いつまでも被害者でいるということ。 許せば、被害者の立場から自由になれる。 許すこと、損することを惜しまない人でありたい。
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