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自分はたいしたものではない
今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『宇宙を解説 百言葉』(イースト・プレス)です。その中から「プラスの投げかけを!」という題でブログを書きました。
本書の中に「自分はたいしたものではない」という心に響く文章がありました。
《「我慢」の源は「我の慢心」。 「我慢」(我の慢心)なければ 「我慢」(忍耐・辛抱)なし。 たいしたものではない自分。》
自分がたいしたものだと思っている人は、批判的なことを言われるとプライドが傷つき、メンツをつぶされたと思って腹を立てます。それを抑えようとすることが「我慢」です。
「我(われ)」の慢心がなければ傷つかず、腹を立てることもなく、忍耐や辛抱もいりません。でも、頑張って強がっているうちは大変です。
バカだ、アホだと言われたら、「はい、そのとおりです」と言ってすべてを受け入れてしまうことが一番楽な生き方です。自分が「ちゃんとした人」だといちいち抗弁したり、抵抗したりすることをやめると、自分が楽になります。
強靭な精神力とは、傷つかないように身を守ることではなく、つまらない奴だと誤解されるのを恐れることでもなく、ののしられてもすべて受けとめて、「まったくそのとおりです」と言ってニコニコして生きていけること―――これが本当に強い心です。
戦わないから 敵が無い。つまり無敵なのです。
さらにバカだ、アホだと言われたら、「その言葉を聞くと、私は元気になる」というプログラムを自分の中にセットすることにしましょう。ほかの人がその言葉を聞いてどう思う かは関係ありません。自分専用のプログラムです。そうすれば、何を言われても、もう気にならないばかりか、元気が湧いてきて、楽しく生きることができます。
◆「バカ」とか「能力がない」「ダメなやつ」「使えないなぁ」等々を言われたら、たいていの人はカチンとくる。そして、言い返したり、怒った口調になったりもする。
あるいは、「自分だけ紹介されなかった」とか「自分に挨拶がなかった」など、無視されて、ちょっとムッとすることがある。これらもみな、自分がたいしたものだと思っているからだ。
どんなことを言われても(無視されても)、ニコニコして「おっしゃる通りです」と言っていたら、もうそれ以上は相手は言ってこない。それを、「暖簾(のれん)に腕押し」という。相手の反応がなくて、手ごたえ(張り合い)がないからだ。
相手から罵(ののし)られたり、バカにされたとき(その言葉を聞くたびに)「自分は一段上がった」とか「徳が一つたまった」と自分専用のプログラムをつくること。すると、もっと自然にニコニコできる。
「自分はたいしたものではない」という言葉を胸に刻みたい。
今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす
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