見出し画像

「自分の頭で考える力を養う」ということ

今日のおすすめの一冊は、立命館アジア太平洋大学(APU)学長、出口治明氏の『「教える」ということ』です。

高校受験、大学受験を筆頭に、様々なテストがありました。もうすっかり忘れちゃったけど。で、テストは覚えたものを正確に再現する能力の高い人が、いい成績を治めるんですよね。これが。

つまり、それは本質的には、日本の教育は再生能力の高さをテストしているってことになります。でも、これってスマホの方が数段(というか、数万倍)能力が高いのですよね。録音も録画もクラウドを使えば、底なしの能力です。

だから、今となっては、これは時代遅れの能力を競っているということになります。漢字でも、歴史でも、人名でも、名言でも、検索能力が高ければ、まったく覚えていなくても、瞬時に思い出す(正確には検索する)ことができます。

しかしながら、検索できるのは過去にデータがあるものだけ。過去の似たような事例を探すことはできますが、今回のようなコロナ禍がこのあとどうなるか、将来どんな影響があるか、などは検索することはできません。

そして、大事になってくるのが、「自分の頭で考える」という能力。自分で仮説を立て、自分で行動して、検証する。「前代未聞」、「前例なし」、「想定外」というような事件が起きたときは、自分の頭で考えることができないと、生き延びることはできません。周りの人はどうしているのか、前にこういう事例はあったか、などと考えているうちに、手遅れになってしまいます。


今日のブログ(3分動画も)はこちら☟
https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12597028596.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?