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ものの見方を一生涯かけて会得する

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『豊かな心で豊かな暮らし』(廣済堂出版)です。この中から「理不尽という名の試験」という題でブログを書きました。

小林正観さんは、本書の中で「見方道」についてこう語っています。

ものの見方というのは、一生涯かけて会得すべきものと私は考えるのです。一つひとつの事件や出来事を、すべて見方によって変えていく。その訓練だと思います。見方道の訓練は、一つの事実を事実として見るところからはじまります。
たとえば実例その一。コップに半分水が入っているとします。「半分しか入っていないじゃないか、不愉快だ」というとらえ方が一つです。これを否定的なとらえ方と呼びます。二つめのとらえ方は、「コップに半分も水が入っていて嬉しい、楽しい、幸せ」というとらえ方です。これは肯定的なとらえ方です。
三つ目のとらえ方は、「何者かがコップに半分も残していてくださった。ありがたい」というとらえ方です。半分しかないじゃないかととらえることもできます。半分もあって嬉しい、楽しいととらえることもできます。何者かが半分も残してくださってありがたいと考えることもできます。
この3つの考え方のどれをとってもいいのですが、宇宙的な事実としては、コップに半分の水が入っているという冷徹な事実だけです。「半分もある」というのは自分の感情や評価、評論が入っています。「半分しかないじゃないか」というのも感情や評価、評論が入っています。「何者かが残していてくださってありがたい」というのも、感情や評価、評論が入っています。
宇宙的な事実をどうとらえるかは自由です。すべてのことが全部、解釈によって変わってきます。置きかえることができます。マイナスにとろうと思ったら、いくらでもマイナスにとることができますが、プラスにとろうと思ったらプラスにとることもできます。
文句を言うことは、いくらでもできるのです。しかし文句を言ったところで、どうにもならないことが、世の中にはたくさんあります。これを「理不尽なこと」というのですが、理不尽なことが起きた時は、それは神様から人格を問われているということです。そこで腹を立てたり、怒ったり、イライラしたりしないこと。
「そういうこともあるよね」と肯定的に受け入れて、これがきっと、次のなにかに結びついているのだろうと思えたら、もう半分以上、幸運を手に入れたということになります。

ものの見方、本当に大事だと思います。この見方次第により、人生が楽しいものになるか、それとも不平不満だらけのものになるか決まるといっていいと思います。ポジティブな見方というより、感謝の見方ができたら、まわりから引っ張りだこの人になれると思います。「ものの見方」を一生涯かけて会得していきたいと思います。

今日のブログの詳細はこちら☞人の心に灯をともす


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