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人生は、一幕のお芝居

今日のおすすめの一冊は、寺山修司氏の『群れるな』(興陽館)です。その中から「人生は遊びながら年老いてゆく」という題でブログを書きました。

本書の中に「人生は、一幕のお芝居」という心に響く文章がありました。

●詩人にとって、言葉は凶器になることも出来る。私は言葉をジャックナイフのようにひらめかせて、人の胸の中をぐさりと一突きするくらいは朝めし前でなければならないな、と思った。だが、同時に言葉は薬でなければならない。さまざまの心の傷手(いたで)を癒すための薬に。(青春の名言)

●「人生は、どうせ一幕のお芝居なんだから。あたしは、その中でできるだけいい役を演じたいの。芝居の装置は世の中全部、テーマはたとえ、祖国だろうと革命だろうとそんなことは知っちゃあ、いないの。役者はただ、自分の役柄に化けるだけ。」(毛皮のマリー)

●ぼくの「書を捨てよ、町へ出よう」ということばは、「書を読むな」ではなく、「書を捨てよ」であることに留意しておく必要があります。こうしたフレーズ自体が、書物として書かれているという事実も前提として考えなければなりません。ぼくは、知識を軽蔑しているのではなく、知識による支配を否定しようとしているのです。(寺山修司から高校生へ・・・時速100キロの人生相談)

◆言葉は時として人の胸をグサリと刺す凶器になる。しかし、同時に相手の心を癒し、病気さえも治してしまうほどの凄まじいパワーを持っている。言葉を薬に!

「この世は舞台、人はみな役者だ」(シェイクスピア)
人生は舞台。書かれた脚本通りに演じる。だが、どんな脚本を与えられようと、その中に面白さを見つけ、楽しんでしまう。もっというなら、それがどんな悲劇であろうと、常に周囲に「おかげさま」と感謝できる人が名優である。

◆猛烈な読書家である寺山修司だからこそ言える、この有名なフレーズ。書斎の知識ではなく、行動こそが大事なのだ、というメッセージ。「万巻の書を読み千里の道をゆく」という言葉の通り、万巻の書を読んで、世界を旅して経験を積むことだ。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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