人間が幸せになるための「3つの絆」
今日のおすすめの一冊は、鈴木秀子氏の『世界でたったひとりの自分を大切にする』(文響社)です。その中から『人生を支える「2つの心」』という題でブログを書きました。
本書の中に『人間が幸せになるための「3つの絆」』という心に響く一節がありました。
「心の土台」を作る方法を、もう少し具体的に考えてみましょう。心の中で「3つの絆」を育てるのです。
1つ目は「自分との絆」。2つ目は「他人との絆」。そして3つ目は「自分を超える大きな力との絆」です。 この3つがしっかりと育まれれば、幸せの土台はおのずと築かれます。たとえどんな苦難が訪れても、幸せを見失うことはないでしょう。
1つ目の「自分との絆」とは、ほかならぬ自分自身との絆です。 人は他人の目は気にするものの、自分のことはいい加減にしがちです。他人の評価でウロウロし、自分を責めてイライラする。これでは、いくらがんばっても自分との絆は育まれません。 長い人生の中には、つらいこと、苦しいことがたくさんあります。それを乗り越えるには、地に足をつけて「自分は自分でいい」と言って聞かせることで、自分との絆 を強めることが大事です。
2つ目の「他人との絆」とは、一人ひとりの個性を認めるということ。 この世界は異なる個性の人々で成り立っています。それぞれが異なる個性を持っているからこそ、私たちはつながり合い、補い合い、生きることができます。 考え方がまるで正反対の人も、自分を生かす大切な存在である。それを心に刻むことが、他人との絆を作るということです。
3つ目の「自分を超える大きな力との絆」とは、人間の中にある、大いなる存在を感じることです。 私たちは単に「生きている」のではなく、神様から分け与えられた聖なるもの=愛や尊厳によって「生かされて」います。 たとえ神様を信じられなくても、大自然の山々や樹々、季節を彩る草花によって、 私たちは命の尊さ美しさ、生きることの素晴らしさを実感することができます。 身近にある何気ない自然の営みに感謝し、賛美すること。これが「自分を超える大きな力との絆」を育んでくれるのです。
幸せになるための努力とは、毎日少しずつ、この3つの絆を築くよう訓練していくことなのです。
「自分との絆」とは、自己肯定感を高めることです。自己肯定感が高まれば、他人のことはあまり気にならなくなります。自分を認めることができ、自分を大事にし、自信がつきます。
「他人との絆」は、人に好かれることでもあります。人に好かれるには「与える」ことです。自分ばかり得をしようとするのではなく、人に与え続けることです。魅力は人に与えることによって生まれます。
「自分を超える大きな力との絆」とは、今自分がここにいることができるのは、自分の力ではない、と知ることです。家族のおかげ、友人たちのおかげ、会社のおかげ、と「おかげさまの心」を知ることです。つまり、それが大いなる存在を信じることでもあります。
幸せであるために、「3つの絆」を大事にしたいと思います。
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