今日のおすすめの一冊は、松原泰道師の『松原泰道の養生訓 戒語(かいご)』(三笠書房)です。その中から「目立たぬよう、際立たぬよう」という題でブログを書きました。
本書の中に「玄峰老師と酒」という心に響く文章がありました。
◆山本玄峰老師は静岡県三島市にある龍澤寺(りゅうたくじ)を再建した方で、昭和天皇の「終戦の詔勅」にも影響を与えたと言われる名僧だ。龍澤寺は、白隠禅師によって開山されたお寺だったが、無住寺となり、境内は荒れ放題になってしまっていた。
かつては山岡鉄舟も参禅のために、江戸から歩いて通ったといわれるほどの名刹だった龍澤寺。玄峰老師は、目が悪かったが、日々托鉢をして、寺を再建していったという。
酒豪の老師は八十歳過ぎても日本酒を一升空けてもケロッとして春風駘蕩のごときであったという。
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