見出し画像

逆張りの戦略

今日のおすすめの一冊は、高橋ダン氏の『自分を最大限「運用」する方法』(朝日新聞出版)です。その中から「自分自身に投資をする」という題でブログを書きました。

本書の中に、「投資について」、こんな話がありました。

人生も投資もそうですが、競争社会に僕たちは生きています。そこで生き残っていくためには、他の人がしていないことをする。これは誰かに教わったのではなく、僕が出会った成功している人たちには、大多数と異なる、オリジナリティのあることをしている人が多いと気がつきました。
たとえば、現在、世界の人口は約76億人です。アメリカをはじめとした先進国で投資をしている人は5~10%、約3億人。その中でどうすれば自分が優位に立てるかを考えると、人と同じことをしていては難しいと気づくでしょう。
特に投資の世界は、誰かが儲けているときには、誰かが損をするという、ゼロサム社会です。勝ち続けるためには自分なりの強みを持つことが必要です。気持ちとしては、3億人の中で自分だけしかできない戦略を見つけるのです。
その最初の一歩として僕がお勧めするのは、「競争率が低いところを見つける」ということです。すでに激しい競争が行われている市場で戦おうとするのではなく、まだ開拓されていないような市場を狙っていくのです。
こんな投資の格言があります。「人が売るときに買い、人が買うときには売れ」。すなわち、「人と同じ道は行くな」ということを意味しています。2018年頃に仮想通貨のビットコインの価格が大きく値上がりしました。多くの人は競うようにビットコインを購入しましたが、そういうとき、皆と同じことをしても利益は生まれません。
そうは言っても、うまくいっているように見える多数の人たちと同じことをしないでいるのは、実はすごく難しいのです。というのは、前にも説明した脳の報酬系が関わっているからです。人間は社会的な動物で、他人と同じ行動をすることによって安心感を得ます。
しかし、投資のようにリスクが高い行動では、安心感を求めることだけを目的とするような無意識の行動は避けなければなりません。理性を使って合理的に判断することで、他の人と違う道を選ぶべきなのです。これが、「逆張りの戦略」なのです。

これは、まさしく、人生やビジネスの戦略と同じですね。特にビジネスにおいては、人のやらないことをやる、ブルーオーシャンを狙うということになります。弱者が強者に立ち向かうための差別化戦略といわれる「ランチェスター戦略」と同じです。

つまり、広域で戦うのではなく、接近戦(地方や中小都市)で戦う。また総合戦(総合力で戦う)ではなく、一点集中(狭いマーケット)で戦う。というものです。投資の法則と同じで、人がやらないことをするということですね。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?