見出し画像

悪女の深情け

今日のおすすめの一冊は、ロルフ・ドベリ氏の『Think right』(サンマーク出版)です。その中から、「サンクコストのワナとは」というテーマでブログ、書いてみました。

「盗人(ぬすっと)に追い銭」ということわざがあります。泥棒にモノを盗まれた上に、さらにお金をくれてやるということですが、損をした上に、さらに損を重ねるという意味です。「サンクコスト」とかなり似てます。

我々は、一度投資すると(お金でも時間でも)、途中で「これはうまくいかないぞ」と薄々気づいていても、なかなかそれを止めることができません。今までの投資が無駄になってしまうと思うからです。「見切りをつける」とよく言いますが、やめるときには、「損をする」覚悟と勇気が必要です。

「続ける」ということは凡人にとっては大きな武器です。他になんのとりえもない人間が、歴戦のつわものの中で、一頭地抜きんでるには生半可な努力ではつぶされてしまいます。それを可能にするのが、「続ける」ことです。「本物は続く、続けると本物になる」という東井義雄先生の言葉がありますが、まさにその通りだと思います。

ただ、物事には必ず裏の側面もあり、それもまた真実であります。つまり続けるのではなく、どこかのタイミング止めなけれいけないのに、ズルズルと判断を先送りし、その間に損を重ねてしまうという状況です。ただ、悩ましいのは「あと一歩我慢して続ければ、そこに宝が眠っていたのに」、なんていう場面です。

ただし、確実に言えることは、今までうまくいかなかったことを、以前と同じやり方で同じように続けていても、それはほぼ改善することはほとんど無い、ということです。それは、つまり自分の運命を天に任せて、自分自身の努力を放棄したということですから。

続けると言っても、十年一日、なんの工夫もしないで続けるのがいいわけではありません。常にやり方を工夫して、日々変革することです。もし、惰性で続けていたら、進歩が止まったままだということです。ですから、続けるために、日々変えていく工夫や努力はしたくない、というなら、その続けていることは止める時なのかもしれません。

「悪女の深情け」という言葉があります。自分が望んでもいない女性から、一方的に深く愛されるという意味です。情が深すぎると相手から勝手に嫉妬されたり、干渉されたり、ストーカーのような様相を呈してきます。これは、悪女だけでなく男も同じです。すると、たいていの男(女)はその深みにズルズルとはまっていきます。「どこまで続くぬかるみぞ」状態です。これも、なんか、サンクコストに似てますよね(笑)。

サンクコスト、今一度、色々なことを見直してみる必要があるかもしれません。

今日のブログはこちらから☟
https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12615847915.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?