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つまらない人


今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『100%幸せな1%の人々』(中経出版)です。その中から「地球上のすべてのものは、喜ばれたいと思って存在している」という題でブログを書きました。

本書の中に「つまらない人」という興味深い一節がありました。

以前、友人たちとドライブをしていたときのことです。カーブを曲がったらいきなり夕焼けが広がっていて、とてもきれいな風景だったので、「わあ、キレイ」と同乗している人たちが言いました。
しかし、「こんな夕焼けは普通ですよ。いくらでもどこにでもありますよ」と言った人が1人だけいました。 これについては、問題が2つあります。人が「きれいだ」と言っているのに対して、「わざわざ否定的な感想を言わなくてよい」ということが1つ。 もう1つは、「頻繁にあるからといって、喜ばない理由にはならない」ということ。
彼はその後、ある女性とお見合いをし「つまらない人」と言われて断られました。そのように、人生のいろんなことがうまくいかないのは、地球や宇宙を敵にまわしている可能性があるようです。

「つまらない人」は、感動や驚きが少ない人です。喜怒哀楽が少ない人でもあります。喜怒哀楽の幅の広い人ほど、魅力があると言えます。もっとも、怒ることに関しては、「私」の怒りという「私憤」ではなく、「公」の怒りという「公憤」のことです。

孔子とはどんな人ですかと問われたときの言葉に、「憤(いきどお)りを発して食を忘れ、楽しみて以って憂いを忘れ、老の将さに至らんとするを知らず」というものがあります。

「学問に熱中し、食事をすることも忘れ、修養を楽しんでは心配事も忘れ、歳をとっていることさえ忘れてしまうような男だ」と。

孔子も熱い男なのです。だから魅力があると言えるわけです。熱や情のない、つまらない人間にだけはなりたくないものです。

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