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ダーク・トライアドとは

今日のおすすめの一冊は、中野信子氏の『空気を読む脳』(講談社+α新書)です。この中から、「努力や、時間の使い方、工夫を褒める」というテーマで書きました。

今日のブログとは全く関係ありませんが、本書の中にちょっと気になるとても面白い一節が見つかったので、転載します。

人を騙したり、あちこちに借金を抱えていたり、トンデモないウソつきだったりするダメ男が、なぜか絶世の美女を次々にものにしていたりすることです。それに類する事件は多くの週刊誌などでこれまで取り上げられてきていますが…これは一体なぜなのでしょう。
女性は、サイコパス、マキャベリスト、ナルシストとの3要素を持っている男性に惹かれやすいことがわかっています。この3要素はダーク・トライアドと呼ばれます。まさに典型的なダメ男、といったところでしょうか。
ただ、ダーク・トライアドの男性は、「新奇探索性(リスクを冒してでも新しいものごとに挑む性質)」が高く、性的にもアクティブなので、遺伝子を広く拡散する性質があります。つまり女性にとって、ダーク・トライアドの男性と子孫を残し、そこに半分、自分の遺伝子を乗っけてしまえば、その子孫も同じようにあちこちで遺伝子をばらまいてくれる可能性があり、効率よく自分(女性)の遺伝子も次世代につないでくれる確率が上がる、というわけです。
でも、一方ではダーク・トライアドの男性と関係を持つと、恋愛関係や結婚生活そのものは破綻しやすく、面倒なことにもなりかねません。また、不倫と呼ばれる関係にもなってしまいやすく、世間からバッシングされるリスクも高くなります。それでも、これが抑止力にならないのは、理性よりも強い意思決定の機構が脳に存在するからです。

「サイコパス」は、反社会的人格の一種で、正常な人が持っている愛情や良心といった感情が欠落し、他人に共感や罪悪感を感じない人のことです。「マキャベリスト」は、目的のためならば非道徳であろうが手段を選ばす、人をいいように操る人です。「ナルシスト」は、自尊心が非常に高くて、誇大妄想をしがち。そして自己中心的です。

ダーク・トライアドは、ネガティブな側面ばかりが目につきますが、実はポジティブな面があります。それが「好奇心旺盛」「新しい体験に積極的」「自己肯定感が高い」「カリスマ性がある」などです。

なにごとにも裏と表はあります。そして、表の部分が強調されたとき、「ダメ男と美女」というカップルが生まれるのでしょうね。


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