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生まれ変わり

今日のおすすめの一冊は、医師、越智啓子氏の『自分のまわりに「ふしぎな奇跡」がいっぱい起こる本』(王様文庫)です。その中から「親を選んで生まれてきた」という題でブログを書きました。

本書の中に「生まれ変わり」という心に響く文章がありました。

実は、私たちは、今まで何度も「生まれ変わり」を繰り返し、さまざまな人生を体験していきています。仏教の世界では、私たちの魂が生まれ変わりを繰り返すことを「輪廻転生」と言っています。

「そんなこと、信じられない」「それを証明することはできるの?」と半信半疑の方も多いことでしょう。そうした気持ちも、よくわかります。実際、生まれ変わる前の過去の人生(過去生)を記憶している人はごく一部ですし、以前は私自身も信じられませんでした。

人は、何十回、何百回と生まれ変わりを繰り返す中で、それぞれの人生で味わった「さまざまな感情」を自分の内面に蓄積してしまっています。過去の人生の記憶はなくても、私たちの中には溜め込まれている感情があるのです。そうした感情は一般的に「潜在意識」と呼ばれます。

この潜在意識は、ときに私たちが何か行動を起こそうとする気力を奪ってしまうこともあります。「何だか一歩を踏み出せない」「どうせ私なんて、何をやってもダメだ」・・・過去の人生の記憶によって、こんなふうに無意識のうちに、心にブレーキがかけられていることがあるのです。

でも、安心してください。私たちが生まれてくるときには、こうした「潜在意識となった感情を解放するプログラム」もまた、たくさんインプットされているのです。そして、そのプログラムを実行していくこと・・・これこそが実は私たちの人生の課題であり、チャレンジなのです。

◆稲盛和夫氏は「人生の目的」についてこう述べている。

死を迎えるときには、現世でつくりあげた地位も名誉も財産もすべて脱ぎ捨て、「魂」だけ携えて、新しい旅立ちをしなくてはなりません。だから、「この世へ何をしにきたのか」と問われたら、私は、「生まれたときより、少しでもましな人間になる、すなわち、わずかなりとも美しく崇高な魂を持って死んでいくためだ」と答えます。

様々な苦楽を味わい、幸不幸の波に洗われながら、息絶えるその日まで、倦(う)まず弛(たゆ)まず一所懸命に生きていく。その日々を磨砂(みがきずな)として、人間性を高め、精神を修養し、この世にやってきたときよりも少しでも高い次元の魂を持ってこの世を去っていく。私はこのことよりほかに、人間が生きる目的はないと思うのです。(「成功」と「失敗」の法則/致知出版社)より

我々の人生の目的は、あの世に行く直前まで自分を高めること、魂を磨き続けること。それが、「終わりよければすべてよし」という言葉に表されている。いくつになっても「チャレンジし続ける」「学び続ける」という姿勢だ。

「生まれ変わり」があると信じるなら、魂を磨き続け、自分を高めることこそが「人生の目的」となる。しかし、「この世は楽しければいいんだ」と、やりたい放題、勝手放題に自分の欲望のままに暮らす人もいる。

だが、そういう人も、もしこの世を去ってから、輪廻(あの世)があると知ったら心から後悔するだろう。あるか、無いかの確率は二分の一。どちらを選択するかは自分次第だ。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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