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まずは自分が輝くこと

今日のおすすめの一冊は、若山陽一郎氏の『恩送りの法則』(アスコム)です。その中から「恩送りとヘルパーズハイ」という題でブログを書きました。

本書の中に「まずは自分が輝くこと」という心に響く文章がありました。

子育てや社員教育において、相手を成長させようとがんばっても、うまくいかずに、はがゆい思いをすることは多いもの。うまくいかない原因は、相手の成長ばかりを求めて、自分の成長を忘れていることかもしれません。 

子どもは親を見ています。生徒は先生を見ています。社員は社長を見ています。部下は上司を見ています。 親自身が、先生が、社長が、上司が、それぞれ常に成長し、進化し、輝いている姿を見せること。それこそが、子どもにとって、生徒にとって、社員にとって、部下にとって、「生きた教科書」になります。 

僕自身も二人の子どもの親なので、子育てに悩むことは多々あります。そんな僕の 心に深く刺さったのが、「居酒屋てっぺん」の創業者であり、いまや日本一のメンタ ルトレーナーと言われる大嶋啓介さんが講演会で話していた「大人が輝くと子どもが 輝く。 子どもが輝くと日本の未来が輝く」という言葉です。 

まずは大人が輝くこと。その輝く大人が、未来を担う子どもに良い影響を及ぼすことで、日本の未来も輝くという教えは、僕の心の深いところに刺さりました。 要するに、大事なのは輝かせる順番だと僕は解釈しています。

人はなぜか、遠いところから先に輝かせようとしがちです。家族や身内のことは後回し。ましてや自分自身のことなんて、最後の最後です。正しい順番は、一番手前からと覚えておきましょう。一番手前とは、つまり自分自身です。その次が家族、そして身内。会社においても同様で、まずは自分。それからスタッフや仲間。これが正しい順番なのです。

◆論語の中にこんな文章がある。

「近者説 遠者来」 (論語) 

葉公政(しょうこうまつりごと)を問う 子曰(しいわ)く 『近き者説(よろこ)び、遠き者来(きた)る』 

葉公が孔子に政治の要諦(ようてい)を質問した。孔子がいうには 「近くにいる民が喜び幸せである。すると、遠くにいる民もそれを聞いて集まってくる」 そのようにするべきだ、と。

 身近な人や、自分の周囲にいる人を幸せにできない人は 遠くの人を幸せにすることはできない。 ボランティアが悪いわけではないが、自分のまわりの人を幸せにしないで、ボランティアばかりやっているのはかなり問題だ。 

自分の家族、親戚、近所。 会社なら、社員、スタッフ、取引先、地域の人達。身近な関係を後回しにして、遠くの人の面倒をみていては繁栄はない。まず、やるべきことは、身近な人を喜ばせ、幸せにすることだ。 

「社長の仕事は、お客様を喜ばせる前に、社員を喜ばせること すなわち社員第一主義、顧客第二主義」 (破天荒より) というのは、サウスウエスト航空の有名な話。

身近な近き人が喜んでくれ、幸せなら、その人が必ずまわりに幸せを伝えてくれる。幸せや喜びの輪が自然に周囲に広がる。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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