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サバティカルとは

今日のおすすめの一冊『ブレインハック』(ニール・パヴィット)の中から、「サバティカル」です。サバティカルという言葉は、以前、遺伝子の大家、村上和雄先生の本の中に出てきた言葉です。村上先生が、アメリカに留学していたときのこと、その大学では7年勤めると長期休暇がもらえるそうです。期間は1年で、その間大学を離れて何をやってもいいという特典なので、みんな喜んで利用するそうです。

ほとんどの先生は、ヨーロッパへ行き、まったく違う国のカルチャーにふれ、いろいろな分野の人とも出会い、情報を集めて、新しい活力を養うといいます。定期的にこういう機会がないと、新しい発想は湧いてこないのですね。ずっと同じ仕事を続けていると、つきあう人も同じ、環境も同じになってしまいますから。

最近は若くてレストランをオープンし、成功する人がいます。そういう人は、国内外のいろいろなレストランで修行し、休みの日には、研究のために色々んな店を食べ歩きます。そして満を持して、独立開業。で、最初は店を繁盛させるために、寝る時間を削って、夢中になって働きます。ですから、休みの日はヘトヘトで、なかなか他のお店に出かけるなんてできなくなります。

そんな状態が10年20年続くと、新しいことを取り入れるのがとても難しくなります。これは普通の会社でもまったく同じです。新人だった頃の、あの何でも取り入れようとしたバイタリティや向上心、それがだんだんなくなっていくのです。

最近、リモートでの仕事が増え、新しいやり方、デジタル化、仕事の見える化、がどんどん進み、ついていけない管理職やオールドタイプの社員があぶりだされているようです。そういう意味では、今回のコロナ禍の長期休暇(サバティカル)は、自分を高めようと考える人にとっては絶好のチャンスでした。

しかし、この休業休暇をただただ、のんべんだらりと過ごした人にとっては、厳しい現実が待っているかもしれません。


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