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自分の強みを知るには

今日のおすすめの一冊は、高橋浩一氏の『なぜか声がかかる人の習慣』(日本経済新聞出版)です。その中から「人から声のかかる人」という題でブログを書きました。

本書の中に「自分の強みを知るには」という興味深い文章がありました。

声がかかる人になるステップの1歩目は、身近な人へ「あなたの行動に心が動いた瞬間」を聞くことです。

「最初に聞く相手」のお勧めは、すでに一定の人間関係ができていて、聞きやすい人です。 仲が良い人、話しやすい人、質問しやすい人、率直に言ってくれそうな人、あなたのことをいちばんよくわかっていると思う人、褒めてくれそうな人...・・・・・といったように、 ハードルを下げることが大事です。 

自分の強みをはっきりさせるために「心が動いた瞬間」を聞く際には、ポジティブな評価を聞くのがお勧めです。 一方で、信頼関係が築けている相手なら、あなたの改善点についても、聞いておきたい気持ちが湧いてくるでしょう。そのようなときは、「もっとこうなったらよいのに」というポイントも質問しておきましょう。 

質問しやすい何人かに聞いていくと、強みを表すキーワードのヒントが見えてきます。それらの中に共通点を見いだし、他の場面でも活かせる言葉に落とし込むのです。

大学時代の友人に聞いてみたら 「人からどう見られるかとか気にせずに、おバカなことができるよね」と、昔話に花が咲くこともあるでしょう。

一方、会社の取引先、発注してくれた経営者に聞いてみると、次のような回答でした。「最初に会ったとき、商品説明もそこそこに雑談で盛り上がって、良い印象を持っていたのだよ。実はそれが、発注する際の後押しになった」。 

さて、これらのセリフを集めてみると、どんなことが見えてくるでしょうか。 キーワードとしては、「空気を読まずに自己開示できる」や「フランクに付き合える」 「初対面の相手にも警戒心を抱かせない」といった言葉にできそうです。

あなたが身近な人からいくつかフィードバックをもらえたなら、それを整理していくのが次のステップです。

「ポジティブなフィードバック」「改善ポイント」「どちらとも判断がつかないもの」のように、もらったコメントを分類していきます。改善点については、ひっくり返して「強み」にすることが重要です。

そして、コメントを整理して得られた気づきや発見をもとに、次の行動へ反映させるタイミングを考えます。例えば「来週、いつもと違うメンバーの会議があるので、議事録係を自分から名乗り出てみよう」「みんなのためにチェックリストを作ったら喜ばれるかもしれない」といった具合です。

ここで大事なのは「いつ・どんな場面で」「誰に対して」「行動するのかを想定しながら言葉に落とし込んでいくことです。強みを表すキーワードは、聞いただけで終わらせず、「どこかで実行する」ことに意味があるのです。

人から声がかかる人になるには、まず自分の強みを知らなければならない。「いつも、どんなことを頼まれるのか」「どんなことで喜んでもらえたのか」、という自分の評価が強みとなり、結局はそのことで人から声がかかることになる。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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