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日本人に虫の音が聞こえなくなったとき
今日のおすすめの一冊は、ショーゲン氏の『今日、誰のために生きる?』(ひすいこたろう&SHOGEN/廣済堂出版)です。その中から「感謝の気持ちを伝えに行く」という題でブログを書きました。
本書の中に「日本人に虫の音(ね)が聞こえなくなったとき」という心に響く文章がありました。
ショーゲン氏がアートを学びに行ったアフリカの人口200人の小さな村。
あるときその村の村長はこう言った。
「挑戦するということは、新しい自分に会えるという行為なんだよ。挑戦には失敗がつきものだけど、いつか失敗のネタが尽きる時が来る。失敗が満員御礼になる時が来る。そしたら、成功するしかないんだ」
「日本人こそがおれたちの先輩で、真のアミニズムなんだ。自然災害が来ないように、自然に対して手を合わせるという心がみんなの中にある。地球上で、虫の音(ね)がメロディーとして聞こえる、虫と会話ができる稀有(けう)な民族が2民族だけいて、それが日本人とポリネシア人なんだ」
「なんでそういう役割を日本人が与えられたのか、ショーゲンはもう気づいているでしょう?幸せとは何か、本当に大切なことは何か、それがすでに日本人はわかっているからだよ。だからそれを伝えていく役割が日本人にはあるんだ。」
「この世が滅亡する時は、日本人に虫の音が聞こえなくなった時だよ。つまり、自然と対話できる人がいなくなった時に、地球の崩壊が始まる」
◆日本には「山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)」という言葉がある。山や川、草や木も、自然界にあるものすべてに、仏性があるということだ。自然界にあるものすべてに霊魂が宿るというアミニズムと同じ考え方。
「いいことはおかげさま わるいことは身から出たさび」(相田みつを)
うまくいったことはすべて自分の力ではなく、神や仏といった目に見えない力によるもの。すると、すべてに感謝する気持ちがわいてくる。太陽が昇れば、太陽に感謝する。食べる食料に「いただきます」と感謝する。山や川、草や木に感謝する。
そして、「おかげさま」とあらゆるものに手を合わせる。
日本人に虫の音が聞こえなくなる時は、人々に「おかげさま」の気持ちと、「感謝の念」がなくなったとき。
今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす
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