日本人に虫の音が聞こえなくなったとき
今日のおすすめの一冊は、ショーゲン氏の『今日、誰のために生きる?』(ひすいこたろう&SHOGEN/廣済堂出版)です。その中から「感謝の気持ちを伝えに行く」という題でブログを書きました。
本書の中に「日本人に虫の音(ね)が聞こえなくなったとき」という心に響く文章がありました。
ショーゲン氏がアートを学びに行ったアフリカの人口200人の小さな村。
あるときその村の村長はこう言った。
◆日本には「山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)」という言葉がある。山や川、草や木も、自然界にあるものすべてに、仏性があるということだ。自然界にあるものすべてに霊魂が宿るというアミニズムと同じ考え方。
「いいことはおかげさま わるいことは身から出たさび」(相田みつを)
うまくいったことはすべて自分の力ではなく、神や仏といった目に見えない力によるもの。すると、すべてに感謝する気持ちがわいてくる。太陽が昇れば、太陽に感謝する。食べる食料に「いただきます」と感謝する。山や川、草や木に感謝する。
そして、「おかげさま」とあらゆるものに手を合わせる。
日本人に虫の音が聞こえなくなる時は、人々に「おかげさま」の気持ちと、「感謝の念」がなくなったとき。
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