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自分の長所を発見する

今日のおすすめの一冊は、佐藤芳直氏の『舩井幸雄の60の言葉』(マガジンハウス)です。この中から「長所を見つけるクセをつける」という題でブログを書きました。

本書の中に「自分の長所を発見する」という心に響く文章がありました。

《役割はね、自分の長所を発見したらよい。自分の長所を活かす先に役割がある》(舩井幸雄)
生まれたからには役割がある。 私が社会人の始点とした言葉です。 仕事のなかに発見できる自分の役割は、意外と発見することに時間を要するものです。 “この仕事は自分に合いません…” そう口にする若者に、いつもこう言います。 「自分に合う仕事なんて、世界に一つもないよ。まず自分が合わせてみるんだよ」 もちろん、舩井先生から教えられた発想です。
私も、徹夜が続き、日々の仕事に疲れると思いました。 “この仕事は向かないんじゃな…” 「とことんいまの環境のなかで、目の前のことに打ち込んでごらん。きっと自分の長所に気づくからね。それがスタートだよ。 そんな私の疲労に気づいたのでしょう。 社長室に報告に行くと、帰り際にそう言われたのでした。
やはりプラス発想をしながら、いまの目の前の出来事から学ぼうとする姿勢は、人を成長させる礎(いしずえ)だと思います。 落ち込んでいる時間をどれだけ短くできるかが、成長スピードを決めるからです。
「役割はね、自分の長所を発見したらいいよ。役割を果たすために与えられている才能が長所なのだから」
吉田松陰は、長州、いまの山口県萩に生まれた武士。 幕末明治維新の論理的支柱になると同時に、私塾松下村塾で80名弱の青少年を教育し、幾多の偉人を生み出しました。 松下村塾のOBたちが、維新の導火線に火をつけたと思います。
舩井先生は、松陰の教育法には、六つの原則があったと言います。
一. 自信をもたせる
二. 使命達成法を教える
三. 至誠で生きる大切さを教える
四. 勇気をもたせる
五. プラス発想
六. 約束を守る
松陰がまず語ったのは、志を立てよ、ということでした。 “志を立てて万物の源となせ” 幾多の若者を奮い立たせたこの言葉は、どんな道で役に立って生きるのか、まずその道を考えなさい、との意味です。
それが人生の入口になるのだと、松陰は語ったのです。 まさに、役割があるのだと舩井先生が語る意味と同じです。 “己が真骨頂を得た後、工夫の道につくべし” 真骨頂とは、長所のことです。 自分の長所を知ってから、道、生きる道を考えればよいのだよ、そう松陰は語りました。
「長所とはね、いまの君の役割を果たすための最大の武器なんだ。ということは、君の長所を見続けていれば、君の役割にぶつかるのだよ」(舩井幸雄)
“人に賢愚ありといえども、一、二の長所なき人はいない” どんな人間にも、これだけは得意!と断言できる長所が一つはあるでしょう。 役割とは、自らの長所を活かして働くうちに必ず見えてきます。
松陰は長所発見の名人でした。 一つの種を土中から探しに探し、ほらこれが君の長所だと、当人に見せて絶賛するのです。「ほめられて嫌な人間はいない。だいたい人間は自分の長所を活かして生きるものなのだ。リーダーとは、部下の長所を発見してから指示を出さなければいけない」(舩井幸雄)

これからの世界は言うまでもなく、AIやロボットが社会のあらゆる場面に進出する時代となります。 面倒なことや嫌な仕事はAIやロボットがやってくれるということです。 だから、たとえ今勉強が苦手であっても、自分の好きなことや得意なことがあれば、将来生きていける時代になったということです。

逆に、勉強がいくらできたとしても、ただ知識を詰め込んだだけなら、AIに完全に負けるということです。 だからこそ、好きなことや特技を伸ばし、それをYouTubeやSNSなどで発信し、自分の独自のフィールドを作れば、それだけで食べていけることになります。

人は、誰でも、この時代に、この場所に、生まれてきた何らかの意味があります。 何のために生まれてきたのかという、人生の役割。 役割とは、別の言い方をすると人から必要とされるということです。

「あなたに会いたい」「あなたがいるから楽しい」「あなたがいてくれて良かった」「あなたと一緒にいたい」と思われることです。

《長所の中に、自分の役割がある》 自分の長所を発見することにより、自分の役割をみつけ、まわりから必要とされる人でありたいと思います。

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