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すべては今のためにあったこと

今日のおすすめの一冊は、中山靖雄氏の『すべては今のためにあったこと』(海竜社)です。その中から『「目に見えない世界」をなんとなく感じること』という題でブログを書きました。

中山靖雄氏は本書の中で「すべては今のためにあったこと」という題で、こう書いています。

《すべては今のためにあったことです。つらかった過去もすべて今を喜んで生きるための根になっています。》
わたしがわたしに なるために/じんせいのしっぱいも ひつようでした/むだな くしんも ほねおりも かなしみも/すべてひつようでした/わたしがわたしになれたいま/みんなあなたのおかげです/おんじんたちに掌(て)をあわせ/ありがとうございました/とひとりごと
この言葉をよく使わてもらってきました。をさはるみさんという方の「独言(ひとりごと)」という詩です。たとえば今の配偶者と出会い、結婚したことも、いろんな出会いがあって、今があると思うのです。それは、表からは偶然に見えても、裏から考えればすべてが必然なのです。
今の彼との出会いが本当に良かったと思えると、あの過去の破局も含めてみんな良かったのよね、となります。あのお見合いを断ったのも、この人に会うためだったのね、となりますね。逆に、昔断ったお見合いを引きずっていたり、別れた恋人に未練があったり、そんな思いを引きずったままだと、先は明るくならない。
今を喜べた時、そしてこの出会いのためにあれがあったのだなと思えた時に、今の出会いも「いいふうに」いきます。私の師匠、蓮沼門三先生の歌です。「根となりて 埋もるるものの ありてこそ いのちの実をも 結ぶなりけり」土の中の根のように、見えないところに埋もれてしまったかもしれない過去だけれど、それがあったおかげで、自分といういのちの実が結ぶことができました、という歌です。
すべては、今のためにあったことなのです。つらかった過去もあるでしょうが、それもすべて今、喜んで生きるための根になっている。そして根のおかげで、私という人生が活き活きと実を結んでいくのです。

今の自分を肯定できたとき、過去の「すべては今のために必要だった」ことになります。過去の「辛かったこと」「イヤなこと」「悲しかったこと」があったお陰で今の自分がある、と思えるからです。病気もトラブルも、失敗もみんなそうです。しかし、今の自分を否定している人は、「過去にあんなことがあったから今の自分がある。あれさえなければ」と過去を否定し、うらみ、くやみます。

人は、肯定的になった時だけバイタリティにあふれ、チャレンジや冒険ができます。そして、未来への思いを馳せ、変化を恐れなくなります。

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