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必ず何かの役割がある

今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『人生心得帖』(致知出版社)です。その中から「颯爽(さっそう)と生きる(元旦によせて)」という題でブログを書きました。

本書の中に「必ず何かの役割がある」という心に響く一文がありました。

《天 我が材(ざい)を生ず  必ず用(よう)有り》

中国は唐代の詩人・李白が作った「将進酒(しょうしんしゅ)」の詩にある一節です。 

天は自分という人間を生んだ。天が生んだ自分は必ず自分にしか果たせない役割、使命があるはずだ、という意味です。 李白の詩は今日まで千年以上にわたり人々に口ずさまれてきました。その李白の人生観 が窺(うかが)える言葉です。 

二十代の青年の集まりで、この言葉を紹介した時、全員の目が輝きました。若い人たちはこういう言葉を求めているのだと思いました。 よい言葉は人の心に灯をつけるもののようです。味読したい言葉です。

【酒を勧める歌】(「将進酒」の現代語訳を一部抜粋)
朝にはみどりの黒髪が、夕暮れにはすでに雪の白さに変わっている。
人生はかくも瞬く間に過ぎていくのだから、我が意を得た時は大いに楽しもうではないか。
黄金の酒つぼを使わずに月下に放置すべきではない。
天が私に才能を与えた以上必ずやこれを用いる時が来るはずだ。

「人はこの世に生まれ落ちた瞬間、全員が天から封書をもらって生まれてくる」と森信三師は語っている。天からの封書とは、その人の使命だ。

本日は元日。一献傾けながら己の使命についてしみじみと考えてみるのもいい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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