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人生は心一つの置きどころ

今日のおすすめの一冊は、稲盛和夫氏の『人生と仕事の方程式』(サンマーク出版)です。その中から「災難をチャンスに変える心の処し方」という題でブログを書きました。

同書の中に「生き方の神髄」という《稲盛和夫箴言集》があったのでいくつかをシェアします。

◆考え方一つで、人生はガラリと変わってくる。能力が劣っていようとも、逆境に立たされようとも、すばらしい未来が待っていると思って生きていると、それだけで人生はうまくいく。絶対に、自分の将来は不運だと思ってはいけない。
◆この現世で人間がつくる原因の最初にあるものは、人間の思いだ。我々は自分の心に思ったことを実行するのであって、心に思わないことは実行しない。思うことが原因であり、思いを実行したこともまた原因となる。その思いと行動の結果として、いま我々が生きている人生がある。
◆「能力」や「熱意」の重要性については誰でもわかっているかもしれないが、「考え方」や哲学が、人生においてどれだけ大切かということは誰も教えてくれない。しかし、人生においては、正しい「考え方」をもつことがいちばん大切なのである。
◆どんな境遇にあろうとも、愚痴や不平不満をもらさず、つねに生きていること、いや、生かされていることに感謝する。そのようにして幸せを感じる心を養うことによって、人生を豊かで潤いのあるすばらしいものに変えていくことができる。
◆多くの方とのすばらしい出会いがあり、その厚意と善意に満ちたアドバイスがあることに気づき、不平不満を言うよりは、「感謝」をしようと思い始めてから、また感謝の思いをもとに、日々少しでも善きことに努めていくことで、運命が大きく好転していった。まさしく私の人生が、善きことを思い、善きことを行えば、運命はよい方向に変わっていくことが人生の心真理であるを証明している。

稲盛和夫氏は「考え方」が一番大事だと言っていますが、それを、中村天風師は「人生は心一つの置きどころ」と。

人生は心一つの置きどころ。人間の心で行う思い方、考え方が、人生の一切を良くもし、悪くもする、というのが人生支配の根本原則である。思い方や考え方が積極的であれば、積極的なものが出来、消極的なら消極的なものが出来る。何事においても、そのときの心の状態が、成功を生み、また失敗に追いやる。《運命を拓く》(中村天風)より

同じことを経験しても、心の置きどころによっては、その受け止め方は大きく違ってきます。松下幸之助翁は、「貧乏」「学歴なし」「体が弱い」の3つがあったから、成功したと言っています。普通の人なら、その3つのうち一つでもあったら、そのせいにしてできない理由としてしまいますが…。

心を積極的な方向に置くのか、あるいは消極的な方向に置くのか、それによって物事の捉え方は正反対になってしまうのですね。まさに「人生は心一つの置きどころ」だと思います。

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