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運を引き寄せる人

今日のおすすめの一冊は、中野善壽氏の「ぜんぶ、すてれば」(ディスカヴァー)です。

今日のこの本の中で、一番好きなところは、中野さんが大学を卒業して就職をするところです。就職シーズンになっても、「なにもやりたいことがなかった」から、就職活動をしなかった。そして、毎日通っていた花屋のおばちゃんにすすめられた伊勢丹に、「いいですね」と一言で決めたというシーンです。

多くの人は、人生の大事な決定は、何時間もうウンウン唸(うな)って、考えに考え抜いて決めるものだ、というイメージを持っています。しかし、中野さんはそれを一言決める。まさに、葉隠の中の言葉、「大事の思案は軽くすべし」です。大きなことを決めるときは、むしろ軽くしなさい、ということです。

運を引き寄せる人は、「流れ」を大事にします。流れを断ち切る人は、(他にもっといいところがあるかもしれないと)その(花屋のおばちゃんの)オファーを受けません。反対に流れを引き寄せる人は、素直に「そういうこともあるかな」と思い、「では、そこに決めます」と軽く言うことができます。

つまり、「目標達成型」ではないのです。むしろ、セレンディピティとか、シンクロニシティを大事にします。セレンディピティとは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけるようなことです。また、シンクロニシティとは、虫の知らせのような、意味ある偶然の一致のことです。

「成功はランダムにやってくる」という本の中に、セレンディピティやシンクロニシティを起こりやすくする方法が書いてあります。それは、1.素直でいること 2.多くの人と会うこと(いろいろな会に顔をだすこと) 3.インスピレーションや直観を大事にすること 4.いつも機嫌よく、ポジティブでいること 5.自分の知った情報やアイデアを惜しみなく周りに伝えること 6.合いそうな人同士を紹介すること 7.常識にとらわれないこと

そう、これって、中野善壽さんが、たぶんやっていることですよね。


今日のブログ(3分動画も)はこちら☟
https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12599671621.html


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