見出し画像

こちらから

今日のおすすめの一冊は、坂村真民氏の『坂村真民一日一言』(致知出版社)です。その中から「つみかさねの上に咲く花」という題でブログを書きました。

本書の中に「こちらから」という心に響く文章がありました。

【生きているからには】
生きているからには/しょぼしょぼとした/目なんかせず/生き生きした/魚の目のように/いつも光っていようではないか 

生きているからには/くよくよした/泣きごとなんか言わず/春の鳥のように/空に向かって/明るい歌をうたおうではないか

生きているからには/できるだけ世のため人のため/体を使い/あの世へ行った時/後悔しないように/発奮努力しようではないか

【こちらから】
こちらからあたまをさげる/こちらからあいさつをする/こちらから手を合わせる/こちらから詫(わ)びる/こちらから声をかける/

すべてこちらからすれば/争いもなくなごやかにゆく/こちらからおーいと呼べば/あちらからもおーいと応(こた)え/赤ん坊が泣けばお母さんが飛んでくる/

すべて自然も人間も/そうできているのだ/仏さまへも/こちらから近づいてゆこう/どんなにか喜ばれることだろう

◆生きているからには「溌剌颯爽(はつらつさっそう)」として生きること。「溌剌颯爽」とは、イキイキとして、気持ちをさわやかに、のびのびと行動すること。それは「しょぼしょぼしない」「くよくよしない」「泣き言はいわない」こと。

そして、世のため人のために自ら汗をかき、発憤すること。

◆年齢や役職が上になったりすると、なんだか偉くなった気がして、先に挨拶されないと怒ったりする人がいる。「なぜ敬意を払わないんだ」と。謙虚さがなくなった人は滑稽(こっけい)だ。

「下座行(げざぎょう)」という言葉がある。その人の真価より一段と低い位置に身を置かれていながら、それに対して不平不満を一つももらさず、目の前の仕事に精励する、という態度のことをいう。

「こちらから」も、下座行の一つ。

「こちらから」の気持ちを忘れない人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?