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「ありがとう」を言い合う

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『ありがとうとお金の法則』(だいわ文庫)です。その中から「意味を考えない」という題でブログを書きました。


本書の中に『「ありがとう」を言い合う』という心に響く一節がありました。


自分がお世話になっているものに対して感謝の気持ちをもって接している人は、必ず恵まれます。 自分の力だけではない、周りのいろいろなもの、いろいろな人のおかげで自分は成り立っているのだと気づいているからです。 


私の周りには、いろいろなものをつくったり、売ったりしている「誠実な商売人」がいます。 これらの商品はよく売れているようです。 なぜ売れるのか、それは感謝をしているから。 それだけ。 これらの商品の制作に携わっている方々は、「ありがとう」を言い続けている人が多いのです。 すると、つくられたものも、やる気になるようです。 関係者全員が喜びに満ちていると、商品も飛ぶように売れるようです。 


反対に、いくらよい商品をつくっても、制作に携わる人たちが罵倒(ばとう)し合ったり、悪口を言い合ったりしていると、商品自体がげんなりして活気がなくなります。 その商品を売っている店の人たちによっても売れ行きが変わってきます。 店長と店員が喧嘩ばかりしていれば、どんなに商品がよいものであっても、売れなくなる可能性が高まります。 


店員さんたちが笑顔で「ありがとう」を言い合っている店では、よく売れます。 感謝の気持ちを、笑顔を浴びせられた商品は“ありがとうバージョン”に変わるのです。 そしてまた、その商品を買った人にも、喜びが伝わっていきます。 このように「ありがとう」には目に見えない感染力があるようです。 


夫婦だけでやっている飲食店に入ったとき、主人が奥さんに対して、怒鳴りまくっている場面に遭遇したことがあります。 カウンターに座りましたが、ドキドキして嫌な気分になり、食事どころではなかったことを覚えています。


 反対に、同じように夫婦だけでやっているこぎれいな和食の店に入ったとき、ご主人が、奥さんに対して「これをお願いします」「はい、かしこまりました」「ありがとうございます」と、とても丁寧なやりとりに感動したことがあります。 


「親しき中にも礼儀あり」とは、よく聞かれる言葉ですが、お互いに敬意をもって丁寧なやりとりができるのは、そこに「感謝の気持ち」があるからです。 「ありがとう」という言葉が充満している店舗には、スタッフの間だけでなく、飲食店だったら、料理にも、お皿にも、調理道具にも、カウンターにも、柱一本一本にも、「ありがとう」という感謝の波動が宿っています。

 

そして、お客様はその感謝の波動を一瞬にして感じ取ってしまうのです。 「ありがとう」を気持よく言い合っているお店には、あたたかな魅力があります。


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