筋膜シリーズ 第一弾!

ヒロのタイ・コソコソ話

筋膜シリーズ 第一弾! 

「筋膜は本当にはがれるのか?」

ヒロのコソコソ話シリーズは、
多岐に渡ることをとにかく思いつくまま気の向くまま、
ランダムで書いていこうと。

そして今まで書いてきた
かなり昔の『タイコ話シリーズ」の続きや。
『子宮防衛隊」の続きなんかもここに徐々にまとめていこうと思っています。

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今回は新シリーズとして!
筋膜シリーズをスタートしてみようかなと。

その第一弾として、
「筋膜は本当にはがれるのか?」について。


マッサージに関してずっと続いてる議論の一つに、
強く押すのがいいのかどうか?
というのがあると思います。

俺の答えは”ケースバイケース”
というまあそう言ってたらそれで全部終わりやん!(笑)
って突っ込まれそうな答えなのだけど(^_^;)
でもそうとしか答えられないのかなと思ってます。

まずその手技が何を目的としてこなっているのか?
誰に対して行なっているのか?
クライアントが何を望んでいるのか?

それによって全て答えは変わってくると思うのです。

今回久々にがっつり時間があるので、
いままで不確かに感じていた部分を補強しようとあれこれ勉強してるのです。

寝てばっかりでもないのですよ(笑)

インテグリンと接着点分子っていう考え方を今回初めてしっかり理解した。
いやほんと人体はとことん繊細にできてるのだなあってあらためて感動した。
暇なのだろうな(笑)ミリでなくて、ミクロンの世界に入ってしまった。

これは細胞と細胞外マトリックスとのリンクなのだけど、
他にも
神経系と物質系を繋ぐ物理的なリンクはすでに科学的にほぼ発見されているし。

もう少しちゃんと言うと、俺らが例えば水をコップから飲みたいと思った時に、もう少し前から言うとなぜ水が飲みたいとなって、そして脳にどう言う反応が起こって、それがどこをどう伝わって、そして実際の筋肉の動作が起こっていて、それに連動して皮膚や内臓やその他の構成物がどう変化し対応していくのか?と言う理屈。それはもうほぼわかってきているということです。

科学もやっぱすごいなと思わされます。

まだ解明しきれていないのは、神経系と精神&心理系。
脳科学(または”腸科学”?こんな言葉作ってみたw)、そしてエネルギー理論の分野の一部でもあると俺は思うのですけど、ただそれもこのテクノロジーの勢いならそろそろ見つかるんじゃないかな?と思うぐらいに科学の進化もすごいですよね。

物質と精神を二元論で分ける時代はもうとっくに終わってると俺は感じていて、
なのでまあそれがあるかないか的な議論はもう全く必要なくて、
ただその絡みと作用がなんともややこしいのですよね(・_・;

今はその複雑に絡み合って存在するものをどう言葉で表現すればいいのかで、
あーでもないこーでもないとまたまた悩み中。
生きている(という表現なのかな?)存在にしか起こらない反応(生体反応の一種とでもいうのかな)なので。実際に検証や実証することがとても難しい。

それでうーんとなって気がついたら寝てた(笑)ってよくなってる。

ちょっとややこしい話へ逸れてしまった。。。

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話は本題に戻って、

筋膜ははがれるのかどうか?

これ単純に最初にズバッと結論を言ってしまうと、

おそらくはがれないと思います。

と言うかはがしてはダメだと思います。


そもそも、一体誰が最初に『筋膜はがし』などという言葉を使い始めたのだろうか?
その言葉があまりに間違ったイメージとして伝わってしまうのだろうなと。
俺は絶対筋膜はがしと言う言葉は使わないです。

おそらく元になったのは英語の

Myofacia release だと思うのです。

Release という言葉は、直訳すると
手放す、解放する、またはちょい意訳すると”ゆるめる”
っていう意味にはなると思うのですけど、
決して”はがれる”っていう意味にはならないと思うのですけど。。。

もう少し言うと、俺のイメージしている筋膜は
”溶かす”って言葉がある意味一番近いイメージなのかなと思っているのですけど、
でも”溶かす”って言うとまたそれはそれで正確とも言えないし。。
言葉は本当に難しい。
でも少なくとも”はがす”はないなって思います。

なので筋膜をはがすってイメージをお持ちの方は、
そのイメージはなるべく早めに捨ててしまった方がいいのではないかなって思います。

それはおそらく、
”死んだ後”の鶏肉の薄皮を剥がすイメージなのかなと思うのですが、
それは死んだ後だから可能なのであって、
生きた鳥ではおそらく不可能か、
仮にできたとしても、そもそもしない方がいいことで、
なぜわざわざはがさなければならないのかの理由が全く俺にはわからないのです。

仮にそんなことをしてしまったら、
それは筋断裂ならぬ、筋膜断裂に近い状態で、
それはもうはっきり言うとただの怪我!だし、
少なくともセラピストが持つイメージとしては危ないなって感じてしまいます。

死んだものなら、極端な話人間の筋膜でも、ベリベリでもぬるっとでも、
表現はまああれこれあるとして、はがすことは可能です。
でも生きた人間では、理屈上それは普通はおこらないし起こったら大変なことだ!
と言いたいのです。

もともと筋膜の役割をよく考えてみてください。
筋膜の元々の大きな目的が”繋ぐこと”です。
繋いで連動させて動かすこと、です。
その繋ぐものが切れたり剥がれたりしてしまったら大変です。

なんと言うか、結局言葉の問題なのかもですけど、
おそらく”癒着”と言うイメージが、
ついならそれを”はがせばいい”
とあっさり直結してしまったのかなと。。。

この辺りは筋膜の構造や性質をちゃんと理解すると必ずわかることだと思いますので、
次回以降で、まずはその辺りのところから順を追って、一つづつ解説していきたいと思います。


続く。。


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