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日誌2021/03/13

今日から新居での生活になる。

足りないものばかりなのでしばらくは荷物を段ボールに入れたまま生活することになる。注文した本棚とカラーボックスの到着が待ち遠しい。

必要なものを色々と買い込んでおくだけでも随分お金が必要になる。しかしある程度は設備にお金をかけようと思う。

友人達には良い枕を買うことをお勧めされる。確かに最近は性能の良いまくらが色々と開発されていて、実際に睡眠の質が上がるらしい。複数比較して良いものを買おう。

生憎今日は雨が強くてあまり買い物には行けそうにない。
晴れてさえいれば、収納ケースなど買ってそのまま運んでしまうのだが、タイミングが悪かった。

仕方ないので新調した急須でお茶を入れて、読書する。今日読むのはこの本だ。

「麒麟がくる」をみて、改めて信長について知りたいと思って購入した。
政策や軍事、人事など様々な論点から再評価されつつある信長についての研究動向、現在の主要な研究テーマをまとめた本。

信長といえば革新、改革といった言葉で表されることが多いが、近年の研究では織田信長という人物について、一定の新規性、革新性は持っているものの16世紀末当時の一般的な価値観を保持している人物であるという見方が強いようだ。

これまで言われてきたほど足利幕府や朝廷に対して強気に出ていたわけでなく、彼らの権威を認めながら徐々に自身の支配権を確立させていったようである。
能力主義、実力主義の人材登用も、織田家内部のパワーバランスや周囲からの評判などにも配慮して可能な範囲で行っていたものだとか。

現在のパブリックイメージとしての信長は主に明治から昭和にかけて形作られた英雄像であるといって差し支えないのかもしれない。

更に信長研究が進むことで彼と敵対していた戦国大名達の実像も明らかになりつつあるという。武田や浅井朝倉、上杉など古い世代扱いされていた大名達も生き残りをかけて切磋琢磨していたことが窺える。

この本を読むと歴史研究も日進月歩なのだと思い知らされる。そして研究者の方たちが今何に取り組んでいるのか、どのようなテーマ、問題点が議論されているのかがまとめられた本は自分のような専門外の人間には非常にありがたい。

第二弾が既に刊行されているようなので近々購入して更に織田信長についての認識をアップデートしたいと思う。

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