ロックな生き方を(ちょっとだけ)目指してみる

キッズの頃、破天荒で歯に衣着せぬ発言をするミュージシャンに憧れてた。

ホテルの備品を窓から投げ捨てちゃったり、廊下を金色のペンキで塗りたくったり、ステージでギター破壊しちゃったり、指板を削っちゃったり、普通の人がやらないようなことを平気でやっちゃうそんな破天荒なミュージシャン達に憧れてた。分かる人には分かると思うけど、もちろんエディとリッチーの話。

とはいえ現在ではそんな破天荒さも全力で叩かれる世の中だよね。

歯に衣着せぬ発言も多かったよね。
リッチーのインタビュー語録だけど日本人がこれ↓言ってたら大ブーイング間違いなしだな(笑)。

・『彼(ジミ・ヘンドリクス)には感銘を受けた。演奏にじゃなくて、態度にだ大した演奏家ではないが、それ以外はすべて素晴らしい。』

・『スティーヴィー・レイ・ヴォーンはやたら熱いからウケたんじゃないかな。大したことは何もやってない。』

・『(ザ・フーの) 「I Can't Explain」と「My Generation」を聴いて、思ったんだ。あんなんでピート・タウンゼントがお茶を濁していられるんなら、俺だって構わないよな。あんな簡単なのでもいいんだって、勇気づけられたよ。』

・『イングヴェイ・マルムスティーンはすごく良いよ。うわついてるのをやめて、ひけらかすのをやめれば、偉大になれると思う。もっとオリジナリティも出していけるはずだ。ま、俺たちみんな、何かしらパクってるけどな。俺はジミ・ヘンドリックスをパクってるし、ジミー・ペイジはあらゆる人をパクってるし。とにかくイングヴェイには、俺の服装をパクるのだけはやめて欲しい (笑)。』

などなど、なんかすごいことをサラっと言っちゃってる。

でも謙虚な一面もある。

『俺は、自分がジェフ・ベックのレベルにいるなんて、思ってもいない。』
『(すごいギターを弾くね、と言われたけど)「ナッシュビルには俺をボコボコにするような奴らがいるのに、なんでそんなこと言うんだ」、そう返してた。今でもそうだ。』

ミュージシャンはかくあるべし、って思うんだよね。言いたいこと・思ってることをストレートに言ってしまう、その生き様がかっこいいと思うんだ。でもこれは自分の勝手な価値観なので、正しい正しくないの話じゃないからね。

多くの日本人はとかく横並びで出る杭は打たれる状態なので不用意な発言をしなくなってるよね。

ミュージシャンにもそれは言えると思う。SNSはキラキラした日常をひけらかす場になってるし、ドロドロした嫉妬や怒りを発信することはまずないよね。それも処世術として否定はしないよ。自分のような雇われミュージシャンは特に発言には気をつけないといけない部分もある。でもほんとにそれでいいの?言いたいこと我慢してていいの?かっこいい生き方なの?って最近は思ってきたんだよね。

明らかに狂った社会なのに、その社会の風潮に対して何も言わないのは自分を偽ってるように感じるんだよ。下手したら仕事をクビになるかもしれないけど、それを受け入れる覚悟は出来てるし、現状自分の意見を発信できていることには満足してる。

いずれにしても「大衆迎合型の風見鶏ロックミュージシャン」なんて言われたら悔しいので、言いたいことは言っていきたいと思います。

終わり

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