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TipsyのDrunkard

私は群馬県を中心に活動するバンド TipsyにDrumとして所属している。

Tipsyとは「ほろ酔い」を意味する単語であって、元々 バンド構想時のコアメンバーが皆 お酒が強くなかった事もあり、某飲料メーカーS社のチューハイの名称から取ったと聞かされているものの、事実はメンバーですらよく分かっていない。

私は結成発表前夜に招集されDrum担当としてTipsyの一員となった。けれど今となってみればDrunkard(飲んだくれの意)の方が近かったのではないか と感じてもいる。

週に6~7日 お酒を愛し、平日と呼ばれる日の内3日は半日を二日酔いとして消費する。
自は認めないまでも他は認めるDrunkardと称される事があれば、友人の作品にあった「WEEKENDはDRUNKARD」を気に入った時 周りに居た人間 全会一致で「ALWAYSでDRUNKARD」の烙印を押される事もあった。

そんな事を書き連ねる今も野球の国際試合を見終わり、日付が回ってから湯船に漬かり、今日の反芻をしながら檸檬炭酸酒を楽しんでいるのだから、そんな他者の印象を否定する気が起きるだろうか。

(明日は日中車に乗れそうにないので、地域のゴミ袋を片手に徒歩で移動し、残りの時間は液晶画面とにらめっこをして過ごすのだと思う。)

そもそもこの記事を書こうと思った経緯は数ヶ月前 リーダーがTipsyに対して思いを綴った記事を見た時、「自分もいつかバンドに対して正直に書いてみたい」と思ったからである。けれど今この時でさえ 真っ直ぐに濁す事無い言葉でバンドへの思いを書く事は気恥しい以上の抵抗を感じる、きっとこの先もずるずるとした文を書き連ねるのではないか と予言する。

だからこそ今私は お酒の力を借り、こうして唐突に文章を書き進めているのだと思う。


端的に述べれば私はTipsyを心の底から愛している。それは他バンドと比較した優劣ゆえでは無く、人として時期として、今の自分に与えられた最高の機会と環境だと感じているからだと思う。


当時別々のバンドとして活動していた頃から趣向に親和性を感じていた先輩がリーダー兼作曲担当として所属しており、
音楽面だけに限らず人として接しやすさや人の良さを感じる先輩が 本業から外れても新たなパートに挑戦しながら所属している。
それに加えて同年代として尊敬していたアーティストをボーカルとして立て、
結成を発表した後に 人前に立つ機会を失っていた素質溢れる年少のギタリストを追加する事で初LIVEを成功で納め、その後のボーカルの脱退を乗り越え、この先 新たなTipsyてして今春 再び人の前に立とうとしている。


私はこのバンドを「お酒そのもの」だと感じている。トッパー(LIVE企画の1番手)で呼ばれれば「とりあえずビール! 乾杯!」のように場を盛り上げ次に繋げ、トリとして呼ばれれば会を締めくくる〆の1杯としてまとめあげる。

そんなユーティリティな存在として輝けるバンドでありたい。そして永く愛されるバンドでありたい。そう思いながら今 新たなスタートに向けて準備を進める私がいる。

カッコよく、楽しく、そして強く。
各々のやりたい音楽を信じて地元を、音楽シーンを彩れる私達Tipsyでありたい。そう思いながら 来月の本番に向け新曲を練りつつ、もう1口檸檬炭酸酒を煽る私の日記。

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