
デザイナーが最後に見ておきたいFlashサイト
Flashを動かせるのも本当にあとわずかなので、奇跡的にまだ残っているサイトを探していろいろ見ていました。
自分は広告業界寄りのFlashクリエイターだったので、ここで挙げるのもプロモーション系のいわゆるスペシャルサイトが中心です。FlashといえばFlash動画やゲームだっていう人も多いと思いますが🙇♂️
Saab Saibu Tour
自動車メーカーのSAABがまだ存在していて、日本でも販売されていたころのプロモーションサイトですね。画面の奥方向にドラマティックに展開していくツアー。場面から場面へのズームのつなぎ方が好き。
Pictaps
Picatapsはデザインやアイデアはもとより技術的にも衝撃でした。当時のFlashでどうやったら背景の群集をここまで軽く動かせるのか、実装方法を探ったりしましたね。
THE ECO ZOO
こちらもPictapsのroxikさんが開発を担当したプロモーションサイト。作家性があるので一目で分かります。
Zoomquilt
現在はHTML5バージョンになっているのでFlash Player不要です。
奥方向へ無限に進めるアートが見られるだけですが楽しいです。継ぎ目のわからないズームをどう実装するのかを当時調べた記憶が。
NID GALLERY
中村勇吾さんが手がけたサイトは数多くありますが、どれもUIとしての気持ちの良さが突出していたと思います。NID GALLERYはホイールで回せる円形のUIが特徴的ですが、アニメーションやSEも細かくチューニングしないとここまで気持ちよくはなりません。
UNIQLO TRY
UNIQLOの各種プロモサイトは説明不要ですね。CGM、インフォグラフィック、3Dアニメーションの組み合わせは極まってた感があります。
学びを得て、その先へ
残っていたのはほんのわずかで、もう一度見たかったのに跡形もなく消えていたサイトが大半でした。商用サイトが役割を終えて閉じられるのは当然なのですが、手塩にかけたはずのクリエイティブが一切残らないことには虚しさを感じるときもあります。それがウェブなんですけどね。
若い頃につくった太古のFlashサイト、無くならないうちに録画保存中。Intentionallies - 2003年 pic.twitter.com/qSLKcCXinH
— Yugo Nakamura (@yugop) October 19, 2020
自分もソースや動画を残しているサイトがいくつかありますね…
あの時代の失敗や学びが今の糧になっているのは言うまでもありません。
Flashに感謝を✨