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新しい保育イニシアチブ2022で感じたこと

みなさん、いつもご愛読ありがとうございます。
カタグルマの大嶽です。

お盆明けてから随分とバタついていました。
まだ一息つけてないのですが、最近感じていることをお伝えします。

まず弊社が初めて主催する「保育人財・マネジメントフォーラム2022」のお申し込みが100名を超えました。

有料にも関わらず、お申込みいただいた方、ありがとうございます。

開催まで一週間を切りましたので、参加を希望していて、お申込みがまだの方はお早めにお願いします。
※保育施設を運営されている、従事されている方のみ参加可能です。その他業者の方はお申込みが出来ませんので、お気をつけください。

詳細はこちらの記事から↓



そして、「新しい保育イニシアチブ2022」が終わりました。

リアル、オンライン含めて約1200名の方にご参加いただき、初回において、大成功に終わったのではないでしょうか。

実行委員&事務局メンバー

まだまだ少数派のどこかの野党のような状況ですが、個々では非常に影響力を持つメンバーも多いので、あるべき保育を実現していくために僕も引き続き関わっていきたいと思います。


次に、保育防災カンファレンスのご案内です。

9月1日からの防災週間に、保育現場で働く方々を対象に、子どもたち、保護者、職員の皆様が安心できる防災の実現を目指した、「保育防災カンファレンス」が開催されます。

5日間で14名の講師陣による防災をテーマとした講座がラインナップされています。

僭越ながら、私も一コマを担当させていただきます。

中々ない貴重な機会ですので、是非ご参加ください。

↑詳細はこちらの画像をクリック

そして、今日はコドモンさん主催の大手保育事業者様に限定した勉強会、「保育事業者責任者連絡会議」で講演、ファシリテーションさせていただきます。

今回で2回目の出番ですが、初のリアル開催ということで、「本部の施設マネジメント」をテーマに約3時間過ごしたいと思います。

もう間に合わないかもしれませんが、コドモンご利用者の方かつ本部責任者の方でご興味あればコドモンさんにご連絡してみてください。


ご報告、ご案内が多くなりました。
さて、ここからが本題です。

改めて新しい保育イニシアチブ2022は本当に素晴らしいイベントでした。

保育博のような見本市とは異なり、イニシアチブの理念やコンセプトをベースに業界提言も含めたセミナー形式のイベントとしては過去最大だったのではないでしょうか。

ひろゆきさん、成田先生のような半ばテレビ、YouTubeタレント的な著名な方から、内閣府、厚労省、文科省の保育、幼児教育担当の方まで。

また、テーマも、メタバース、連携推進法人、IPO、保護者満足と保育者満足の関係性、ビジョンと美意識、ブランディング、インクルーシブ保育、SDGs、DXと多岐に渡りました。

全てを聴講できたわけではありませんが、実行委員の立場として、他の実行委員、講師の声なども入ってきてますので、これらも含めて今回のキーワードとして出ていたのが、

・対話
・子ども真ん中
・保育業務への集中
・経営と保育
・ビジョン
・多機能
・選ばれる
・共生、繋がり

などです。

正直、目新しいキーワードはありませんし、「またこのワードかぁ、、」と思うワードもあります。

しかし、改めて今回の講師陣は保育業界の内外問わず業界エース級が揃っていますし、実行委員もかなり勘所の良いメンバーが多いので、そのメンバーが発したこれらのキーワードには真摯に向き合った方が良さそうです。


ただ個人的に私がとても勉強になったのは、株式会社中川政七商店代表の中川さんの言葉。

中川政七商店のプロダクトは理念から共感できる素敵なものが多く、店作りも魅了されます。

中川政七商店のビジョンは、

「日本の工芸を元気にする!」

というもので、工芸の普及はもちろんのこと、シュリンクし続ける工芸業界に対する様々な価値提供もされております。

言葉の中でも印象的だったのが、

工芸も保育も近いところがあるのではないか、職人は多いが経営者がいない、品質というのは経営の一部でしかない、経営は全部やらなければならない、保育の質を追求することは経営の一部でしかない

ビジョンは絶対にトップダウンで決めるべき。
ボトムアップで決めるべきではない

自ら知り、自ら決め、自ら断つことが経営者として大切にしていること

さらに、同じセッションでお話ししていた株式会社わざわざの平田代表からは、

これからは美しい経営を目指している、美しいというのは、様々な定義や考え方があるし、計測できないが、それぞれをバランス良く行って、その行動を丸くしていくこと。

結局美しい経営とは「丸」や「円形」なのだと思う。


これは深い。。

中川さんもモデレーターの迫田さんも共感されてました。

逆に尖っているもの、鋭利なものは人を傷つけるし、それを美しいとは言えないということでもあります。

美しい、という言葉を聞くと、前職の創業者である、船井幸雄さんの、「本物」の定義を思い出します。

①つきあうものを害さない
②つきあうものを良くする
③高品質で安全、安心できる
④単純で万能である
⑤経済的である

まさに本物とは「美しさ」であり、本物は人を魅了するということなのだと思います。


つまり、これから私たち保育関係者は、美しい保育、さらには美しい経営をしていくことが大切なのかもしれません。

働いてる職員が疲弊していることが美しいでしょうか?
子どもに向かって大声で呼びつけてる姿が美しいでしょうか?
職員室が書類の山になっている姿が美しいでしょうか?

施設開設を急ぎ、人が足りず、バランスシートが傷み過ぎて回収の余地がない経営が美しいでしょうか?
「資格さえ持っていれば誰でも良い」と平気で言葉にする経営者が美しいでしょうか?
国の税金である補助金や給付金をもらうことしか考えていない経営者が美しいでしょうか?
こんな時代になっても茹でガエルで何も行動を起こさない経営者が美しいでしょうか?


これらの考え方は私自身も同様です。

カタグルマのサービスはつきあうものを害さず、良くする、高品質、安全安心、単純万能、経済的かと問われた時に、まだまだ課題があります。

丸くて美しい経営には程遠い気もします。

弊社も皆さんの組織も「丸」「円形」でありたいものですね。


最後に、地球も球体、つまり「丸」です。

美しいものだという認識を持つことから環境問題の解決は始まるのではないでしょうか。


ではまた。

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