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過渡期にある保育業界の動向

みなさん、いつもご愛読ありがとうございます。

保育、療育、教育施設向けのHRSaas「KatagrMa」を提供しております株式会社カタグルマ代表の大嶽です。

先日当社で半期の経営合宿を行いました!

合宿の風景

約4時間ほど時間をとって行いました。

私が上期の振り返りと下期の全体計画と施策を事前に共有しており、それに基づいて開発、マーケ、セールス、CS、採用、それぞれの担当がそれぞれのセクションで振り返りと計画を作ってくれました。

それぞれの計画の質が高くて、びっくり。
本当に優秀なメンバーで、頼もしいです!

元々実行力のあるメンバーですから、計画を踏まえて成長するイメージしか沸きませんでした。

下期のテーマは、

PMF達成に向けた礎を作る」

ということで、PMFの定義はそれぞれあり、固定するのが難しいのですが、たくさんの文献を読み漁り、私が独自に定義した9つのPMF指標をできる限り達成していくことが、どのセクションにおいても共通で大切なことだと思ってます。

そして、その指標を来年3月にはオールクリアにしたいと思ってます。

ARR、MRRともに前年度下期と今年度上期で比べるとそれぞれ、2倍、3倍以上で成長しましたので、今年度下期もそれぞれの指標で上期の3倍を目指します。

スタートアップらしく果敢にチャレンジしていきたいと思います。


さて、最近、立て続けに数件ほど外資のコンサルファームやPEファンドから保育市場の動向に関するご相談がありました。

こういう時は、大きな案件が動いてるという証拠です。

そして、業界の変わり目、節目に起きやすいので、注視が必要です。

過去にも、株式会社による認可保育所参入の規制緩和や東京都の認証保育所制度がスタートして数年経ち、私がこの業界に携わった2005年頃、子ども子育て支援新制度開始時の2015年頃、企業主導型保育事業がスタートの2018年頃、そして、コロナによる将来不安が高まった2020年にPEファンドや外資コンサルファームからの相談が増えました。

今回は2020年からの延長で、将来不安どころか、経営不振が実態経営として浮き彫りになってきたタイミングでもあり、大小問わなければ、あちこちで売りニーズが高まってます。

しかし、経営状態が良くない、買い手もいない、一方で社福、学法においても、事業承継が増加して、大手法人にたくさん話が持ちかけられているそうですが、連携法人化できるほどの意欲と資金力のある法人も限られているため、上手く進んでいません。(一部進み始めているようですが。)

介護業界も厳しいと聞きますが、保育とは異なり、高齢化マーケットへの期待から海外ファンドからのエクイティ調達があるそうです。

しかし、少子化がこれから加速する保育市場に対してはそのような動きはありません。

あくまで、上場している大手企業による状態の良い企業の株式譲渡での完全子会社化や事業や拠点を見極めて一部事業買収するケースだけが多いように思います。

私自身、このようなシンクタンクのような調査研究、コンサルティング活動、ましてやM&Aに関わる業務は現在やってないので、お金もいただいてませんが、業界に携わる以上、業界トレンドは掴んでおかないといけないので、情報だけはキャッチアップしますし、情報提供もしています。

保育専業も含めてM&Aの仲介サービスやブティックがあちこちで出てきているので、その方々からも情報をもらいますが、何だかこの界隈、周囲が荒れている気がしていて、本当に保育業界、事業者、従業員、保護者、子どもたちにとって良い流れなのか、一抹の不安はあります。

市況が変わり、淘汰の時代に入り、今だからこそこのような動きは活発化するのは当然のことなのですが、単なる規模拡大や救済策ではなく、本質を見失わない、先を見据えた動きをしていただきたいと思う今日この頃です。


ではまた。

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