僕は睡眠障害を持っている。
長年、危険地帯を歩いてきたから、物音一つで起きてしまう。
近くに人の気配があると眠れない。

炎上事件をきっかけに日本にいても人が怖くなり、いっ時、治りかけていて睡眠障害が復活してしまった。
電話、メール、手紙、些細なことがきっかけで眠れなくなってしまう。

そんな僕が何故か眠れる場所がある。
東京に出てきて、間もない頃に知り合った友の家。
彼と出会っていなかったら、今の東京の友達は50人以上減ると思う。
彼は僕にいろんなことを教えてくれた。
行きつけの店などない僕に1人でも行ける店をいくつも教えてくれた。

彼の誕生日で焼肉を食べに行くことになった。
が、週末で焼肉屋さんは満席、近所のステーキチェーン店に行った。
お誕生日くらい、僕がご馳走してあげたいところだが、今の僕にそんな余裕はない。

僕ができることは車を出してあげて、彼がビール飲めるようにすることくらい。
食事を終えて彼の家に送っていくと「ピーちゃん、家によってく〜」と言われた。
え〜よっちん明日仕事でしょ〜
「そんなの全然大丈夫だよ」
部屋に入るなり「ピーちゃん何飲む〜?ビール?チューハイ?」ときた。
おいおい、帰れなくなるじゃん。
「いいじゃん寝ていけば」

これ以上は何も言わない。
誕生日だし、もう少し一緒に時間を過ごしたいんだろう。
「んじゃ一番搾り!」

テレビをほとんど見ない僕に色々紹介してくれる。
なんとなく僕の好みがわかっているのだろう。
近年、大当たりだったのはブラッシュアップライフ。
なんと、一晩で全話見てしまった。

最近では「推しの子」これは僕には合わないと思っていたが、ついつい見てしまった。

今回はエンジェルハートを見ていた。
冴羽 獠はいいな〜、昔はともかく、守るべき友と場所があって、、
なんて見ていると、、


彼はいつも先に寝落ちする

本当、不思議だけど、このヨギボーを半分づつ使って寝ることができる。
職人で、遠慮したり、させたりするのが嫌いな彼。
ビールもおつまみもご馳走になってしまった。
彼がすごいのは自分が貧乏な時でも人に奢ってしまうこと。
僕にはできない。
お誕生日なのに、、申し訳ない、、千円くらい置いて行こうかと思ったが、
彼がなんていうかわかるので、やめた。

炎上事件が起きて、本当に多くの友を失った。
今となっては態度を変えた友、去っていた友はそれで良かったと思えるが、、
その境地に立つのに3年かかった。

彼は「ピーちゃんやばいことになっているね〜」と言ったが、本当はどうなの?
何があったの?など一切聞かなかった。

時折、孤独に耐えかねて、電話したり、軽く一杯どう?と誘うが、理由を聞かれたことは一度もない。
なんでだろう。
本人の前では絶対言わないと思う、が大切な友だ。

こんなこと書けるのは、彼がこのnoteを見る可能性は限りなく0に近いから。
もう少し、復活したら、誕生日プレゼントあげよう!

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