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リノベでやったことと費用 防音工事編

家全体のリノベに乗じて、書斎兼制作スペースの防音工事も行いました。"防音室"の導入はせず、ドアや窓など部分的な施工のみですが、会議はもちろん音楽制作にも十分な防音性能が得られています。

概算費用に関する最後の部分だけ有料にしていますので、気になる方は記事かマガジンを購入して頂ければと思います。それ以外はそのまま読めますので、防音工事を考えている方の参考になれば幸いです。

前回までのあらすじ(全体工事編・水回り編)はこちら:

ちなみに防音工事をした部屋全体はこんな感じ。

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大建工業の建材にお世話になりました

リノベ設計会社の薦めで大建工業の防音ドア・二重窓を導入したのですが、防音室専門のショールームもあり、現物を見て総合的に検討できたのが大変助かりました。

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ショールームの写真はあまり残してませんが、防音なし/簡易防音・吸音/ガチ防音・吸音…とグレード別の防音効果を体験できます。

防音の考え方

1. 空気の通り道を塞ぐ

部屋の外と繋がっている空気の通り道を塞ぎます。防音ドア、防音室用コンセント等。これでかなり変わります。また、この施工をすると完全な密室になるため、常時換気システムが必要になります。

2. 音を伝えにくい素材にする

床、壁、などなど・・を音を伝えにくい素材にします。床材の選択や、防音室の導入など。

3. 空気の層を挟む

部屋と外部との間に空気の層を挟むと防音性能が大きく高まります。一般的な「防音室」の施工はこの方式のようです(部屋の中に、空気の層を挟んだ一回り小さな部屋を作る)。また、二重窓もこの仕組みです。

4. 吸音

音が部屋の中で反射しないようにする吸音は、防音とは別に対応します。家具・絨毯・カーテンを置く、吸音パネルや布を壁につける等。防音にも多少貢献するようです。

僕は上記のうち、防音ドア、換気、二重窓、防音床の工事を行いました。以下に

防音ドア

グレードも色々ありますがこのA01を導入しました。屋内むけの防音はこれだけですが十分に効果がありました。ちなみに、構造上足元に段差ができるのでバリアフリーではなくなります。

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こんなドア。ちなみに、ドアや取手の質感は結構良いです。

防音窓

丁度いいURLがありませんでしたが、こんなのです。工事前に部屋で音を鳴らしてみたところ、窓から屋外に結構音漏れしていたので近所迷惑にならないよう導入しました。昼間は一般に楽器弾く人もいるため気にする必要なさそうですが、管理規約で時間が決まっていることもあるので、夜間にサウンドチェックするような場合は対策が必要かと思います。

僕程度の用途であれば、内窓があるだけで十分に効果が出るようなので一般的な内窓を導入しました。

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手前が内窓で、外側の曇りガラスは元々の建物の窓です。元の窓が少し出窓状になっていたので、部屋は狭くなっていません。

防音壁・防音室

壁・天井の防音室施工をすると +150万円~くらいかかります。楽器を含むスタジオを作るなら…という感じですね。加えて、壁の内側に壁を立てるため、部屋が10cm前後ずつ狭くなります。これらの理由で施工は見送りました。

換気しないと窒息する

防音施工をすると、扉を閉めっぱなしでは窒息してしまうので換気扇が必須になります。防音室用の24時間稼働を前提として換気扇を設置しました(熱交換なる、冷暖房効率を下げない機能が付いているらしい)。

ちなみに、うるさくはないものの、換気扇の音はします。小さな音のサウンドチェックや鑑賞をスピーカーでやるのは難しいでしょう。そういう時は一時的に換気扇を止めています。まあ、1-2時間なら大丈夫では…。

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換気扇はこんな感じ。高い位置に付けました。

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換気扇をつける壁の反対側にも防音フードをつけています。これが結構でかい。残念ながらデザインはこれ一択とのこと。

床の防音性能

リノベで全室に一定の遮音等級を満たしたフローリングを導入しているので、それ以上の対策はしませんでした。リンク先のような遮音の基準があるみたいです。

https://www.woodtec.co.jp/products/lineup/flooring/livenatural/nedareshlbf/

防音効果

上記の通り屋内向けには防音ドア程度しか導入していませんが、
・昼間→会議しても音出ししても全く問題なし
・夜間のサウンドチェック→聴こえない
・夜間のギター・作曲目的の歌→聴こえない
・夜間に爆音→さすがに音漏れするがそんな音は出さない

と十分な防音が実現できています。ちなみに、家の中で子供が大声で泣くと防音部屋の中でも少し聞こえますが(人の声は大抵のスピーカーの音より大きい)、危ないのでベビーモニターは必須です。

ここまでで、防音室編は終わりです。おまけ程度ですが、有料部分に概算費用の情報を付けておきましたので興味ある方はご購入ください。

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