オーストラリアの熱帯地域より暑い！
毎日、暑さが更新されていくような灼熱の日本の夏です。
外に出るとサウナ状態で次から次へと汗が流れてきます。
少し雨が降ってくれるといいのですが毎日カンカン照りです。
ちょこっと思い出話しをご紹介…
２０代の後半から３０代前半にかけてオーストラリアの北部の
熱帯地方に住んでいました。
熱帯地方はQUEENSLAND州の北の地域。
熱帯地方なので年中温暖で、冬と言ってもパーカーを着るぐらいで
そんなに寒さを感じなく寒いというよりも’涼しい’と感じる’冬’でした。
その当時は’暑い所’と思っていましたが、今の日本の夏と比べると
あの暑さは普通の’夏の暑さ’だったかもしれません。
暑い地域であったのは確かでしたが、クーラーのある家は本当に少なく
あったとしても一部屋だけという感じでした。家の作りは涼しく
過ごせるようにということでどの家も’クイーンズランダー・スタイル’（写真下）
でした。高床式で家の下からも風が抜けるようになっていました。
木の作りの家で、家の中は木の床。天井には大きな扇風機が回っているのです。
バルコニーも広くダイニングテーブルが置かれていて、側にはBBQ台があり
朝、昼、夜の食事はここで食べるのです。
海の近くに住む人たちはこのバルコニーから海を眺められるのです。
みんなでシェアーしこんなスタイルのお家に２度住んだことがあります。
築１００年というクイーンズランダースタイルの家に友達カップルと
住んだ家はとにかく広く、私の部屋は１２畳ほどありました。
そこにベッド、大きな机、箪笥などを置いてもまだまだ広いスペースが
確保出来たのです。二つ先の通りの向こうは海だったので大きな窓からは
海風が入ってきて、涼しく快適に過ごせました。
バルコニーも大きかったので、週末になると近所のお友達と
おいしいものを持ち寄りビールを飲んだり、ワインを飲んだり、
ギターが上手な友達はギターを弾きみんなで歌を歌ったりと
楽しい時間を過ごしました。隣のお家とは離れていて
少々の音は響かないので、みんなで賑やかに金曜日の夜を楽しんでいましたね〜。
あのクイーンズランダー・スタイルの家が懐かしいです。
築１００年というヴィンテージのその家は趣きがあり
また家自体がとてもやさしいエネルギーを持っていて
この家で過ごす時間が何よりも好きでした。
ここの大家さんは老夫婦の方で、このお家を本当に大切にされていました。
私たちがこの家を引き払う時、３人でお世話になったからということで
念入りに掃除をしたのです。修繕するところは修繕して上げようと
シェアーメイトのRくんが大工道具を出してきてトントンっという感じで
念入りに修繕をしていたことを覚えています。
そしてそして…
引き渡しの日。大家さんご夫婦が来られ、お家の中や外を点検しながら
奥さまがわっという感じで泣かれたのです。え〜っどうしたのだろう…
と思っていると…
’借す前よりももっともっときれいになっている。ありがとう’と
言われ、私たち一人一人にギュっとハグをしてくださったのです。
思わずもらい泣きをする私たちでした…
こちらこそ素晴らしいお家とここで過ごさせて頂いた時間に感謝ですと
お伝えし、その家とお別れをしたのです。
短い期間でしたが、オーストラリアの’クイーンズランダー・スタイル’に
住めたことは私の一生の思い出です。
さてさて…
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