見出し画像

次に世界的に流行るオイルは椿です。

こんにちは。香りのコミュニケーターHIROです。

次に世界的に流行る日本の香料は「椿」です。

和の香り(または日本の香り)としてグローバルでも一世風靡したユズの香り。老舗ニッチブランドCaronの「Yuzu Man」はフレグランス業界のアカデミー賞「FiFi」のメンズ大賞(アメリカ 2011)を受賞しています。

この後に続く日本で産まれたの香りの原料のヒットはまだお目見え指定ないのですが、私は少し前から次は「椿」と。椿といえば資生堂の花椿ですが、日本の、女性の強さを表現していると思います。

その椿、先日の道後温泉旅行でも、椿の湯という銭湯があり、お茶菓子つばき花餅をいただきました。道後温泉は、古代、椿の樹が茂って温泉を取り囲んでいたと言われ、「椿」は道後温泉を象徴する花だそうです。また、松山の『伊豫豆比古命神社(いよずひこのみことじんじゃ)』は「椿神社」の愛称があるそうです。確かに、椿の花のお写真はこの神社で撮影しました。

世界国際女性デー「女性であることを祝う」会で、バリアージの創設者、チエさんの即興椿の舞を拝見。椿じみてます。踊りを見ながら、彼女の後ろに椿の花が咲くのが目に映りました。椿の花の咲き方は太陽に向かっているのではなく、真っ直ぐ目の前に力強く咲きます。

さて、その香りですが、椿は香りのない花と思われています。品種にもよりますが、その通りなのですが、最近の新種はさわやかな甘い香り(リナロールによる)を放つとか。梅のような、ヒアシンスのようなグリーンノートとかバラの香りを柔らかくしたようとも言われています。主な香気成分は安息香酸メチル、2-フェニルエタノール、ベンジルアルコール。印象としては「清楚でつつましやかな香り」との表現も見かけました。

椿の香りの商品でいうと、私がお姉さんと慕っているaroma M Perfumesの調香師Maria McElroyはカメリアオイルを使ったスキンケアとヘアケアをついに2014年に香水としてローンチ、2018年には五島列島まで出向いて、オイルを抽出していました。日本のブランドさんですと、HANNAH & MARY代表の丹羽さんは椿油のバームを作られています。

椿オイルは万能だと言われています。オレイン酸を豊富に含み、皮脂に近い働きをするため、刺激が少なく、髪や肌になじみ、保湿力が抜群の上、酸化しにくいため最後まで快適に使えるという代物。健康面でも 血中のコレステロールの減少、生活習慣病の予防、抗酸化作用によるガン抑制。   

香りは微かでも、力強い見た目の「椿」、実は日本では1927年から大島椿という売り上げNo.1の椿油を使っていたんですけどね。

常にそこにいてくれる存在の「椿」。スキンケア・ヘアケアのベースとしても、香りとしても汎用性が広い原料、また来ますよ、この香り。

今日も香り満ち溢れる素敵な一日を!

お読みいただきありがとうございます!香り(嗅覚)の世界は徐々に注目を集め始めていますが、まだ多くの方々には未知の領域です。試行錯誤中ですが、スキをクリックしてくださったり、シェア・コメントなどいただけたらとても嬉しいです。