息子が教えてくれた、挑戦する勇気

ブレイボードが欲しい

金曜日の夕方、いきなり息子が
「ブレイボード買って」と言ってきた。

我が家の家の前は、同年代の子ども達ばかりで
今の時期は暗くなるまでずーっと外で遊んでいる。

6歳の誕生日の時に買ってあげようか？と聞いた時は、
「いらなーい」だったのに
初めて年上のお兄ちゃんに貸してもらって
手をつなぎながら乗ってみて面白さに気づいたのだろう。

自分で買う決断をした勇気

土曜日の朝、起きるなり「今日ブレイボード買いに行って今日から練習したい」と言い出すので、値段を調べてみることに。
するとと4、5000円から1万くらいのモノまで様々。

数字が好きで、よくお金をかぞえている息子に金額を伝えると
「8千円持ってるから買える。自分で買う」と即答。
「5千円くらいならおつりもくる～」と喜んでいたくらい。

我が家では5歳頃からお金にとても興味を持ち始めていたので
お年玉は全額本人に渡している。
（これについては賛否両論だと思うので、またいつか別の記事にまとめたい）

そのお金の価値をどれだけ理解しているか分からないが
6月の今まで一度も自分で何か買ったことはなく
大事そうに数えて満足している様子だった。

その息子が「買う」と言った決断を応援しようと家族で出かけることに。

4店舗目でやっと見つかったが、値段は9450円のモノのみ。
「頑張って練習するなら、足りない分はパパとママが出してあげる。持ってる8000円出せる？」と聞くと、
おつりがない事にショックを受けたのか、しばらく黙り込んでしまった。

息子の返事をジッと待っていると、「全部出す」と男前の返事が返ってきた。

怖いけど挑戦する勇気

ウキウキで持って帰り、親も張り切って「よし、練習しよう」と伝えると急にモゾモゾし出した。
急に乗ることが怖くなったか、周りの子が乗れていて乗れない事が恥ずかしくなったのか・・・

「○○なら必ずできるよ！初めからできる子なんていないんだから、できるまで一緒に練習しよう」と伝えると、
ちょっとおやつ食べてトイレ行く…とのこと(笑)

おやつを食べて気合を入れて外に出たものの、乗ろうとはしない。
それを見かねた近所の友達が
「ブレボー買ったの？」
「かっこいい」
「乗れるようになったら楽しいよ～」
「オレは3日で乗れるようになったよ～」
「僕は一週間かかった～」と
次々と声をかけてくれたおかげで、やっと親と手をつないで乗る練習が始まった。

できるようになるって、嬉しい！！

土曜日の夕方練習がスタートし、手を放して3秒くらい乗れるようになった。何度もこけて傷だらけで、それでも楽しそうで周りの子達が乗り方のコツを沢山教えてくれた。

日曜日の朝、私は前日深夜まで仕事やら色々していたため、朝は夫に任せて8時半まで爆睡していた。
「ママ起きて～、もう乗れるようになったよ」
という最高の言葉で起こしてもらうと、
パジャマのまま汗だくの息子の姿が！！

夫によると、朝起きるなり練習し出し、
隣の家の子がYOU TUBEをみて乗れるようになったという情報を得て、5分くらいの動画を見た途端、一人でスイスイ乗り出しだらしい。
昨日の息子の姿とはまるで別人。
手足から血が出ていても、気にせず楽しそう乗っている様子をみてウルっときた。

その日の夜、こんな気持ちを打ち明けてくれた
「はじめは怖いと思ったけどね、6年生の○○君が優しくて誘ってくれたから、一緒にできるようになりたいと思った」と。
そして
「頑張ったご褒美と、200回マッサージしてあげるから200円ちょうだい」と(笑)

ちゃっかりしているなと思いながらも、
いつもは200回で20円のところ200円渡あげると大喜び！まだまだ可愛い。

挑戦したいと思ったその時が変わり時

この土日の息子の一連の言動から、母は沢山の学びを与えてもらった。

「今すぐブレボーがほしい」と言われた時、
「メルカリで買ったら安いかな、ネットで買った方が楽かな」と思いがよぎったが、結果そうしなくて良かったと思う。

もしメルカリで買っていたら、
勇気を出して自分の全財産を払った息子の姿は見る事はできなかった。
ネットで購入していたら、
一日でも早く乗れるようになりたいと思い挑戦する息子の姿は見れなかった。それに、週明けに届いていたら、バタつく平日の夕方ゆっくりと付き合ってあげられる余裕もなかっただろう。

大人になった今こそ挑戦する姿を子どもに見せてあげたい

大人になると、
新しい挑戦や新しい環境に身を置く事が、急に怖くなる。
「挑戦」とはかけ離れた「日常」を送る事で精一杯だと感じていた。

お金がない、忙しい、子どもが…と言い訳にして
本当にやりたい事を後回しにしてきたように思う。

今年に入ってからは、私は少しずつ挑戦する事に前向きに取り組んでいる。つい最近も、夫に初めて「家族で叶えたい夢」を伝えたところだ。

すごく応援してくれる訳ではないが、
ふとした行動（子どもの相手をしてくれる頻度が増えたり）に支えられている。

挑戦するには勇気が必要だけど、
子ども達に負けないぞという気持ちで
これからも失敗を恐れずに新しい事を沢山始めてみようと思う。