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【読書ノート10】「外国語上達法」

英語をいかにして学ぶか。これは、永遠の課題です。

英語学習に関する勉強の本は、たくさん読んできました。でも、語学に関する勉強本を読むより、身につけたい外国語に触れる時間を多くとることが一番の近道だというのは間違いないですね。

自分なりに英語力が上がったと思った機会は2回あります。

1.仕事で英文契約書を読むようになった。
2.英語スクールに通い、毎日2~3時間の英語学習を3か月続けた。

これは要するに、外国語を身に付けるには、①継続して外国語に触れる機会を作り、②お金をかける必要があるということだと思います。

そうは言っても、どのように学習をするかを考えることは、有効な時間を活用するのに必要です。特に、仕事で英語を使いたいと考えている人は、時間には限りがあるのですから、どの範囲を学習すべきかは明確にしておく必要があります。

英語に関する学習書はたくさんありますが、ある程度勉強をしてきたけど、どこまで勉強をすればよいのかわからないという方にお勧めしたい本があります。

この本で強調されているのは、外国語を身に付けるには「語彙力」が必要ということです。

でも、語彙力といっても、どこまで勉強すればよいの?という素朴な疑問が生じるのですが、この本はその疑問にちゃんと答えてくれています。

この本では、覚えるべき語彙を4つに分類しています。

①広いジャンルに出て頻度数の高いもの(A)
②広いジャンルに出るが頻度数の低いもの(B)
③狭いジャンルに出るが頻度数の高いもの(C)
④狭いジャンルに出て頻度数の低いもの(D)

このうち(A)は、必ず覚えなければなりませんが、(D)は辞書に任せれば大丈夫ということになります。

問題は(B)と(C)のどちらを優先して覚えなければならないか、ということです。広いジャンルに出るということは、その言語の基本的な語彙となるということですから、(B)を優先させます。

一方、(C)は自分の専門領域に関する言葉だと考えればわかりやすいと思います。自分にとって必要な言葉は覚えるけど、必要ではないものは辞書に任せるということになります。

私は契約書を読むことが多いので、法律に関する用語、たとえば、「売買」、「相殺」、「管轄」などといった法律用語は優先的に覚えておく必要があります。

ですが、動物の研究者ではないので、「ナマケモノ」、「テナガザル」という言葉は覚える必要がありません。そういったものは、躊躇なく辞書にお任せします。

そうやって、自分に関係する言葉を優先的に覚えるようにしていくという方法が、この本では紹介されています。

この本は古い本なのですが、語学習得の基本は変わりません。

単語というと、私は昔ながらの単語帳を思い出してしまうのですが、今は、ウェブ上の単語帳を使うのがよさそうです。

英語の学習には終わりはありません。英語を学習されている方は、どなたも「継続が大切」といいますので、毎日少しは英語に触れる機会を作ろうと思います。

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