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トマトの育て方

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OGAWA FARMの【毎月お届け】おうちでトマト畑+宮崎のおいしいものたちをご購入いただいた方にミニトマトのセル苗を発送し、トマト研究家ヒロミと一緒にトマトを育てていく「香トマ…
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2020年9月の記事一覧

●トマトが赤くなる仕組みについて

8月に定植した「ミニトマト」がだんだんと赤く色づいてきました。

トマトの赤い色素はリコペンと言う色素に由来するものです。
これはニンジンなどの色素と同じくカロテンという一群の色素の一つです。
リコペンはトマトの果実が青い時から存在していますが、成熟するまでは一緒に存在するクロロフィル(葉緑素)に隠されてしまってその色は見えません。葉にもカロテンは含まれていますが、やはりクロロフィルに隠れて見えな

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●トマトの受粉

トマトは両性花といって、花の中央に雌しべが、その周辺に五本の雄しべあります。自然状態では、この雄しべの葯(花粉のう)が破裂して、なかから花粉で飛び出し、中央の雌しべの先端(柱頭)につきます。
このように自分の花の中で受粉が完結するものを自家受粉といいます。
トマトは例外的な品種を除いて、自家受粉を行います。葯は成熟すると、風が吹いたり、何か機械的振動が加わったりすると破れます。
ハチなどの昆虫がや

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