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フランス人は何処にいるの?

最近の皆んなの話題は、「ヴァカンスが始まったけど、フランス人は何処にいるの?」である。

子供達は既に休みに入っているし、大人達もヴァカンスに突入している人も多いはずなのに、何処もガラガラだ。

私達のお店のあるロワール地方は、例年なら観光客が多い時期である。
しかし今年は状況が違っている。
近所のホテルやレストランの予約は半分くらいしか埋まっていないらしい。

ブルターニュや大西洋側のシャラント・マリティームから来たお客さん達の話によると、海辺に人があまりいないらしい。

フランス人達は一体何処にいるの??

私達のお店はというと、6月くらいまでは例年より若干少なめだった。
7月に入ってもお天気が悪く肌寒い日が続き、おまけに2回の国民議会選挙後から更に客数が減ってきた。

毎回選挙の後は経済が不安定になるから、人々があまりお金を使わないようになるのは承知の上だけど、今年はかなり深刻な感じがする。

お店で食事するのは外国人ばかりで、フランス人はシビアである。

例えば6人席について、3人分の食事をオーダーし、シェアする。又はメインだけオーダーして前菜やデザート無しとか。
外でピクニックしている人達もよく見かける。家族でヴァカンスとなると宿泊代や食事代だけでもかなりの金額になる。家族連れのお客様が減っているのも頷ける。
今年は宿泊代を浮かせる為に親戚や友達の家でヴァカンスを過ごす人が多いのだろうと想像する。

もうすぐオリンピック開催されるというのに、誰もオリンピックの話をしない。もっぱらの関心ごとは、今後のフランスやヨーロッパがどうなるかということだ。選挙の余波は続いている。

ヴァカンスなんだから、もっと楽しんでほしい気もするが、分からなくもない。
そんなこんなで待ってても人は来ないので、私達は大きなイベントの企画を2つ準備中である。
今年は色んな意味で厳しい夏になりそうだ。



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