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ちょっぴり大人なお菓子Le gâteau nantais/ ル・ガトー・ナンテ


先日のリンゴのデザートLa pomme tapée (ラポムタペ)に続き、今回紹介するデザートはLe gâteau nantais/ ル・ガトー・ナンテです。

Le gâteau nantais/ ル・ガトー・ナンテとは?

Le gâteau nantais/ ル・ガトー・ナンテはその名のごとくNantes/ナント発祥のお菓子です。

Nantes/ナントはフランスの西部、ロワール川河畔に位置する都市で、一つ前の記事で紹介したMuscade/ミュスカデと同じ地区です。

バター、小麦粉、砂糖、卵、アーモンドで焼いたケーキをラム酒に浸して冷ましまし、ラム酒と粉砂糖で作るアイシングをかけた、シットリした丸形ケーキです。

ブルターニュのお菓子でLe quatre-quarts /ル・キャトル・キャールというパウンドケーキがあるんですが、それに似ていて、そのパウンドケーキにラム酒を浸した感じなんですよね。


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私達のお店Loire GourmandeではこのLe gâteau nantais/ ル・ガトー・ナンテにワインMalvoise / マルヴォワジーのPino Gris / ピノグリを添えてお出ししています。少し甘めな、まろやかな白ワインです。

Le gâteau nantais / ル・ガトー・ナンテの歴史

18世紀、Nantes / ナントの港にヨーロッパ・西アフリカ・西インド諸島の三角貿易によって、植民地からサトウキビ、ラム酒、バニラなどが運ばれてきました。

それまでは砂糖やラム酒をふんだんに使ったお菓子はなかったのですが、これにより沢山のバリエーションのお菓子が登場していきました。

Le gâteau nantais / ル・ガトー・ナンテは、1820年にNntes/ナントのサンクレマン通り(現在のマレシャル・ジョフレ通り)に拠点を置いていたFouacier/フアシエ(星形をしたパンを作る人)の名人Rouleau /ルーローさんによって考案されたものです。

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こちらが星型のパンLa fouace nantaise/ラフアスナンテーズ。小麦粉、バター、砂糖、牛乳から作られています。


Le gâteau nantais / ル・ガトー・ナンテは、かつてブルジョワな人達が家でサロンを開いた際に、女主人がゲストに振る舞ったお菓子だったそうです。

ナントはブルジョワな街と言われています。その頃の名残があるのかもしれませんね。

1910年から1971年にかけて、LUビスケット(Nantesの代名詞とも言えるビスケット)の工場によって復活した後は、やや忘れ去られていました。

現在はナントのパティスリーでよく見かけます。オリジナルから少しバージョンを変えたものものあったりします。

ラム酒を使ったちょっぴり大人なお菓子Le gâteau nantais / ル・ガトー・ナンテ、ナントにいらっしゃる機会があれば、ぜひお試しください。私達のお店ではナントで一番美味しいと言われているLe gâteau nantais / ル・ガトー・ナンテをご用意してお待ちしています。

[Loire Gourmandeの詳細]                                                                                              アドレス : 17 Rue Château Gaillard, 49730 Turquant FRANCE                          HP : https://www.loire-gourmande.fr                                                      Instagram : https://www.instagram.com/loire_gourmande.fr/

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