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私が「フェムケア」を語る理由

繊細で、心強い。そんな女性特有の臓器。

この世に奇跡をもたらすことのできる魔法の器。

子宮と卵巣。


私はそんな大切な臓器を失いました。


フェムケア=女性の身体特有のケア、女性がより快適に過ごせることについて広めていく活動をしようとしたのには、「私のような辛い思いをして欲しくない。」そんな立派な思いからではありません。それは単なる後付けで、ただこの経験を無駄にしたくなかったのです。失った臓器への弔いなのかもしれません。

それでも今、素直に伝えたい想いがあります。

全ての女性達と共有したい事。

フェムケア(フェミニンケア)とは、女性がとことん自分の性と向き合って、身体の声を聞き、直感力を高めます。女性の直感が高いことは、家族を守り、大事なパートナーや身内、さらに広げて社会を幸せにすることに繋がることなのです。

どうしても自分以外を優先してしまいがちな、心優しい女性たち。自分のことを何より愛してあげましょう。


■失ってからしか気づけなかった

今年の初めにクリニックへ行き、「がんの疑い」でさらに詳しい検査が必要になった。診断が決定されてからは、手術予定日もすぐにスケジュールを押さえて、MRIとCT検査を受け、悩む間もなく進んでいく。

自分が今どんな状況なのか主治医に余すことなく聞き、調べ、セカンドオピニオンへ訪ねても、子宮と卵巣を失うことはもう避けられない事実でした。


事実を受け止め、溢れてきた思いは

「私に、ごめん」でした。


身体を扱う仕事をしているくせに、根拠のない健康への自信だけで、健康的な生活とは程遠い生活習慣。婦人科の検査もなんだかんだと避けてきたし、睡眠時間も、食事も、めちゃくちゃだった。そして感情も押さえて、無自覚に我慢ばかりしてました。

子宮はネガティブな感情を受け止めるとどこかで聞いたことがあります。

私の子宮は、全部を請け負ってくれていたのでしょう。


■子宮と卵巣は、私をずっと守ってくれていた

不調に気づいた時には、お尻もお腹も驚くほど冷えていました。見落としていたサインはずっと前から出ていたに違いありません。もっと気遣ってケアしていたら、人生変わったかも知れないと、ギリギリまで耐えてくれた子宮に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

調べれば、卵巣から作られる女性ホルモンは女性の健康に深く関与していて、皮膚、粘膜、関節、筋肉、胃腸、血管、脳機能、自律神経、免疫系は全て女性ホルモンに守られています。

今や失ってしまったけれど、何十年と黙々と守ってくれていた大切な臓器達に改めて感謝。

「ありがとう、あいしてる」

手術の日まで、下腹部を撫でながら何度も泣きながら呟いてました。

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■私にしか伝えられないことはある

子宮があっても、失っても、女性として性に対して自信を持てる。女性の身体が快適でいられる手段はいくらでもある、と証明したい!

現時点では、まだ小さな自信だけど、このまま向き合って行くことが私の使命で、経験を発信することは少なからず誰かの役に立てるはずです。

人生100年時代、まだまだ「女」を楽しむし、失ったことで受け止められる度量もできました。私は、女性の身体を慈しむフェムケアの可能性を広め、今悩んでいる人と思いを共有し、解決策を見出すお手伝いをしていきます。


私の経験談、膣ケア、性の悩み、デリケートゾーンの悩みについて、お話します。

11月27日(土) 14:30-16:00「膣ケアと性を学ぶ・ラビューティ講座」



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