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オリーブオイルから学ぶ、本物になるには本物を知ること

イタリアから戻ってきてもう何年も経ちますが、私の胃袋は半分イタリアです。ですので、オリーブオイルは欠かせません。

日本では、地中海式ダイエットが流行ってから、スーパーでもオリーブオイルをみかけるようになり、私としては嬉しい限りでした。

先日、デパートを歩いていると、オリーブオイルの試飲を勧められて、オリーブオイル好きの私は、吸い込まれるようにして試飲のカップに手を伸ばしたのでした。

そのお店は、オリーブオイルの量り売りをしていて、ステンレス製の大きな缶がたくさん並べられ、下の方に水道の蛇口のようなものがついています。そこからオリーブオイルを瓶詰めして販売していました。

量り売りなので、100mlから購入できます。

そこのお店は確か、イタリアのオリーブオイルが中心だったと思います。

瓶を持っていけば、好きな量から購入できるというもの。

そこで、懐かしいオリーブオイルの風味に触れたのでした。そして、今までのは、何だったの?となりました。


オリーブオイルの何がいいの?

オリーブオイルにはたくさんの種類があって、フルーティーでライトなものから濃厚でピリッと辛味のあるものまで様々です。また、色も香りもそれぞれ独特な風味があります。

イタリアに最初に行った頃、おちょこのような小さなグラスにオリーブオイルを入れて健康にいいからと、イタリア人が飲んでいる姿と見た時には大きなカルチャーショックを受けました。

日本では、「オイル=体に悪いもの、太る」などのイメージがあったからです。

しかし、知らないことは罪です。オリーブオイルは実はとても体にいいものだったのです。

オリーブオイルには、オレイン酸やリノール酸といった健康効果の高い脂肪酸が含まれています。 悪玉コレステロールを減少させることから、動脈硬化や生活習慣病の予防や、便秘の改善にも有効とされています。 肌や筋肉にも良いビタミンAやビタミンEも豊富という優れものです。

オリーブオイルを日常的に使う地中海沿岸では平均寿命が長いことから、地中海式食生活として注目を集めるようになりました。

オリーブオイルを使う時は、安全で質のよい「エキストラバージンオリーブオイル」を生で少量使うと良いと言われています。

また、オリーブオイルに含まれるポリフェノール類は、抗菌・抗ウィルス作用、免疫力アップにもなります。ただし、このポリフェノール類は体内に蓄積されないので、毎日摂取する必要があるそうです。

良質なオリーブオイルを毎日摂ることは、健康や美容のためにオススメです。


オリーブオイルの90%が偽物説

しかし、調べてみると日本に流通しているオリーブオイルは、(アメリカでもそうらしい)90%が偽物という説があります。

それは、日本ではエキストラバージンオリーブオイルに対する明確な基準がないということらしいのです。

農林水産省で定められている基準は、食用のオリーブ油であるかどうかを見極める程度にすぎません。

本物のエキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの果実を絞り、ろ過したものを言いますが、偽物は、他の安いオイルとブレンドして高価に見せて販売しているというのです。

実際に、私も体験したことがあります。そこそこのお値段を出したエキストラバージンオリーブオイルにもかかわらず、風味も味もない上に、黄色い。エキストラバージンオリーブオイルは、濾過しただけなので、品種にもよりますが緑色のものが多いのです。味も全くオリーブオイルの味がしませんでした。

海外では、偽物のオリーブオイルの業者が存在するようで、日本ではそれが何の制約も受けず流通状態になっていると言います。さらに悪質なのは、高級オイルと偽って安価なものを販売しているというのです。法律もゆるく、味のわからない日本人は良いカモにされているのかもしれません。

本来の良質なオリーブオイルは、ポリフェノールなども含まれていて、先ほども話した通り、飲んでもいいくらい良いオイルなのですが、偽物は飲むと健康被害にもなりかねない品質かもしれません。

エキストラヴァージンオリーブオイルは、安すぎるとほぼ偽物と言っていいと重います。


偽物と本物のオリーブオイルの見分け方

参考までに、偽物と本物のオリーブオイルの見分け方をご紹介します。

オリーブオイルの偽物と本物を見分けるためには、いくつかの方法があります。以下にいくつかのポイントを挙げてみましょう:

  1. 原産地の確認: 本物のオリーブオイルは、生産国や原産地が明確に記載されています。特定の地域(たとえば、イタリアのトスカーナ地方やスペインのアンダルシア地方)で生産されたものが、一般的に品質が高いとされています。

  2. 品質の表示: 高品質なオリーブオイルは、品質表示や認証ラベルが付いています。例えば、Extra Virgin Olive Oil(エクストラバージンオリーブオイル)やPDO(Protected Designation of Origin、原産地呼称保護)などの表示がある場合、品質が保証されていることが多いです。また、酸度が0.3以下のものがグレードの高いエキストラヴァージン・オリーブオイルと言われています。

  3. ラベルの内容: ラベルに記載された情報をよく確認しましょう。偽物のオリーブオイルは、原料や生産方法について曖昧な記載があることがあります。一方、本物のオリーブオイルは、品種や生産工程などが詳細に記載されています。

  4. 価格と品質: オリーブオイルは品質に応じて価格が異なります。安価なものは品質が低い可能性が高いです。品質の良いオリーブオイルは、原料や製造工程にコストがかかるため、一般的に価格が高くなります。

  5. 味と香り: 本物のオリーブオイルは、フルーティーで豊かな味わいと香りを持っています。偽物や低品質のオリーブオイルは、味や香りが薄く、不自然なものが多いです。

  6. 透明性と保存: 本物のオリーブオイルは、透明でクリアな色をしています。偽物や古くなったオリーブオイルは、濁っていたり不透明であることがあります。また、適切に保存されていないオリーブオイルは品質が劣化しやすいです。

これらのポイントを考慮しながら、オリーブオイルを選ぶ際には注意深くラベルを確認し、信頼できる販売店で購入することが重要です。


イタリアのオリーブオイル農家から直輸入

そんなこともあり、私は、ここ最近、イタリアからオリーブオイルを取り寄せています。もう日本に戻ってから随分と時間が経っていたので、最初に取り寄せてお味を見た時の衝撃は半端ありませんでした。

『これぞ、本物!』

風味もお味も、色も満点で絶品でした。
イタリアでオリーブを栽培している農家から取り寄せているので安心&確実です。どこも間を介していません。

私のお気に入りは、ポリフェノール成分量が通常の2倍以上あると言われている品種のオリーブオイルです。ピリッと辛いのですが、この辛味がポリフェノールと言われています。

オリーブオイルのポリフェノールは、ヒドロキシチロソールオレオカンタールというそうです。

ヒドロキシチロソールは美白効果があることがわかっていて、その抗酸化力効果はビタミンCの10倍と言われています。それでヒドロキシチロソールは化粧品や、洗顔料にも美白成分として使われています。

また、シミやくすみを取る効果だけでなく、ハリを生み出すコラーゲンの生成を促進する働きもあるので、美白だけではなく、美肌効果も期待できる女性に嬉しいポリフェノールです。

ヒドロキシチロソールには動脈硬化予防、肝機能を高める効果、関節痛の予防や改善の効果があることも報告されています。

オレオカンタールは炎症を抑える効能があるほか、脳に良いポリフェノールとして注目されています。研究や調査によりアルツハイマー病のリスクを低下させるということがわかってきています。

また、この品種は、南イタリアで多く栽培されているう品種なのですが、以前のイタリアでは、このピリッとした辛味が嫌厭され、スイートなオイルとブレンドしたり、トスカーナ地方のものが一般的に好まれていたそうです。ところが昨今、このポリフェノールの含有率やポリフェノールの効能がわかってから、一気に人気が出てきています。

さらに、私が取り寄せているオリーブオイルは、ニューヨークをはじめ国際的な賞をいくつも受賞され、今や大人気でオンライン上では常にソールドアウト、入手困難なのです。

今回、MOLFOではヘンプオイルを取り扱っていたことから、地球環境を保護しながら上質なライフスタイルを提案するというコンセプトのもと、少量ですが、こちらのオイルの輸入を試みています。

お試し輸入なので、数量限定ですが、もしご興味ある方がいらっしゃれば下記のMOLFOのオンラインショップで詳細をご覧ください。

▶︎詳細はこちらをご覧ください。


最後に

私は、随分若い頃に「本物になるには、本物に触れないとだめ」とある年配の方に言われたことがあります。

本物を見て、本物に触れないと本物にはないれない・・・。

そんな言葉がどこか根底にあってか、イタリアで本物のデザインやアートに触れようと思い旅立ちました。

しかし、この世の中は偽物で溢れています。イタリアでも。

食べ物、産地偽装、建築素材、情報などあげるときりがありません。ある意味、本物が貴重だから人間の知恵を使った賜物とも言えるのですが。

鑑定書や証明書も偽造出来る世の中、偽物と本物を見極めるには、本物に触れること。それ以外はないようです。

ぜひ、皆様にも本物を体験していただきたいと思います。

そして、本物の自分を生きましょう。


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