起点

足元から放射線状に道がある

その内の一つに一歩踏み出してみた

すると幾つかの道が消え、幾つかの道が生まれた

また足元に起点がある

今度は別の方向に歩いてみる

また幾つかの道が消えて、幾つかの道が生まれた

決まり事のように足元が起点になっていた

どの方向に進んでも、正解や不正解という概念はないみたいだ

ただただ、消える道と生まれる道がそこにあるだけ

きっとこれを歩き疲れて眠るまで続けるんだろうな

それならば疲れるまで歩こう

一歩一歩、消えゆく道に笑って別れを告げて、生まれる道に元気に挨拶しよう

悩んで、迷って、怖がりながら進もう

いつかは疲れて眠っちゃうんだ

思い切って、大きく手を振って、元気に進もう

いつかは疲れて眠っちゃうんだ

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