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TBS日曜9時のドラマにみる共通点(ビジネスでも役立つかも。。。)

先日TBSドラマ・「危険なビーナス」のロケ地の話をしましたが、その前のクルーのドラマは「半沢直樹」でしたね。

「半沢直樹」の最終回は視聴率が32%だったらしくSeason 1の最終回には劣るものの大人気を博したようです。一方「危険なビーナス」は最終回は視聴率12%と半沢直樹には劣るものの、前シリーズで絶大な人気を博した続編ではないわけで、大健闘といえると思います。

さて、「半沢直樹」と「危険なビーナス」はジャンルの全く異なるドラマですが、その中に共通点があるように思えたのです。それもビジネスで役立つかもしれない共通点が。

その前に、少し両方のドラマについてザックリと話しますと。。。

「半沢直樹(Season 2)」は池井戸潤さんの「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作になっています。今回は第1~4話「電脳編」(小説では「ロスジェネの逆襲」)を。

東京中央銀行から東京セントラル証券に出向になった半沢直樹が、電脳雑技集団の提案するスパイラルの企業買収を通じて、東京中央銀行と対峙する状況になる。銀行の仕掛ける買収の様々な手段を乗り越え、スパイラルを買収の手から守り、最終的には電脳雑技集団の粉飾決算を見抜き、それを見抜けなかった東京中央銀行が半沢に叩きのめされる。

といった内容です。

一方「危険なビーナス」は東野圭吾さんの「危険なビーナス」が原作です。

都内の獣医・手島伯郎の元に、弟・八神明人の嫁と称する八神楓が現れる。楓は明人が失踪していることを伯郎に告げ、一緒に探してほしいと依頼する。明人は30億を超える遺産の相続権をもつ。伯郎は10年以上前に亡くなった母・禎子の再婚相手だった財産家・八神康治をはじめとした八神家の人々とは折り合いが悪く、20歳のころ八神の家を出て「手島」姓で生きてきた。しかし美女に弱い伯郎は楓の頼みを断り切れず、二人で謎を解くことを選ぶ。その途中で八神家の人々といろいろな関わりを持つうちに、八神家の人々の様々な内面をあからさまにしていき、最終的には誘拐の謎、母の死の謎を解く。伯郎の登場と言動により、親戚通しで潰しあいをしていた八神家の人たちは全てをさらけ出す形になるが、雨降って地固まるの諺よろしく、親族間の風通しがよくなる。

といった内容です。

では全く違うこれら2つのドラマに私がみた共通点とは何なのか?

まずは両主人公が、一度その会社・家族に属していて、そこから一度外に出ているということ。ある意味で外の世界を知った人という言い方ができるともいえます。

そしてそういう人が再びその会社や家族、いわゆる組織に関わることで、その人間の言動により、その組織に新たな空気を入れることができるのではないかと思うのです。

社外取締役という形で企業に新しい血を入れようとすることはよくみかけますが、実際には多くの場合、成功していないのではないでしょうか。

それはなぜかといえば、そもそも全く関わりのない外部の人間だからだと思うのです。たしかに外の人間は新しい空気を持っているのですが、組織に馴染むことが必要で、それまでには時間がかかります。まったく何の人脈もないわけですから。

しかし「半沢直樹」や「手島伯郎」は一度その組織に属していて、組織の中の人にも面識があったわけですから、その点で大きな違いがあります。そして、一度属していたその組織から外に出て、外の世界を知った人の言動が組織の中の人を変えていきやすいのではないかと思えるのです。

組織の中に属したことで多少なりともその組織を知りつつ、しかし外の新鮮な感覚をもってその組織と関わることができるという強みがあるように思えてなりません。

自分に置き換えてたときに、実は似たような経験をしています。

サラリーマン時代、一度出向を経験しています。出向先はその会社の子会社でしたが、親会社の旧組織の人たちの前で、業績のプレゼンをする機会があったりしたおかげで、旧組織に戻ってからも仕事は非常にやりやすかったことを思い出します。自然と理解者(味方)を増やしていたんだろうと思います。

組織に新しい風を入れようとしてきて挫折した方、試してみてはいかがでしょうか。

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