見出し画像

2023.6.14wed-18sun高田浩平写真展「蜘蛛と雨-揖斐川の河童-」開催

冬の豪雪気候から真夏の逃げ場のない暑さの間に、揖斐川地方独特の梅雨の季節が訪れます。

その時期に合わせて、6月14日から開催する写真展「蜘蛛と雨、揖斐川の河童」を前に、作者の高田浩平さんにお話を伺いました。

kohei takada

Q1まず高田さんについて教えてください。高田さんは揖斐川町のご出身とお聞きしていますが、どんな子ども時代を過ごされましたか?

■ 運動は嫌いだったんですが外で遊ぶのは好きでした。公園とか運動場みたいなものには興味がなくて外で遊ぶというと大抵、川や山で遊んでいました。

特に夏になるといつも川で遊んでいて、というのも生まれ育った家が川の真横にあるので一番近い遊び場が川だったからなのですが、ザリガニや魚を捕ったり、釣りもよくしていました。

あとは揖斐川町には川で泳げる場所がいくつかあるのでそういった場所も好きでした。

Q2写真を撮ることを意識し始めたのはいつ頃でしょうか?

■撮るという事だと高校を卒業してすぐ友達のバンドのライブを撮った時が最初だと思います。Ricohのコンデジだったのでギリギリ写ってる程度のものでしたが、それが楽しかったです。

海外アーティストのCDやレコードのアートワークが好きでよく見ていたので写真への興味も最初は音楽が入り口だったと思います。

Q3揖斐川の河童伝説のことはいつ頃耳にしましたか?

正確には覚えていないのですが、小学校に入る前には知っていました。揖斐には年に二回代表的なお祭りがあり、「揖斐祭り」と「ありがとう花火」と呼ばれていますがこのうち「ありがとう花火」は以前は川祭りという名前でした。

なぜ川祭りと呼ばれているのか祖父に教えてもらったのが最初だと思います。

「川祭り」はさらに遡ると「河童祭り」という名前だったとか、河童踊りがあったとか祭りの話から知っていった感じです。

Q4揖斐川を主題にしたいと思ったのはいつ頃からでしょうか? その動機についてお話しいただければと思います。

■写真学校に通っていた頃に、自分らしい写真はなんだろうと考えた時、自分のルーツやアイデンテティと向き合う必要があると思い、その一つとして生まれ育った町や川をテーマにしようと考えました。

揖斐川町の祭

Q5 昨年7月に同じタイトルの写真展「蜘蛛と雨」を東京で開いていますが、今回との違いについてお話しください。

■一番の違いは写真の展示枚数が増えています。東京では枚数を絞って空間全体を使って展示を作りましたが今回は枚数を増やしています。前回プロジェクションで展示していた写真がプリントで見れるようになっているのでプリントにしかない良さが見てもらえると思います。

|ギリギリのバランスを意識する

Q6 写真を撮る時に大切にしていることはありますか?

■ 今回の作品の場合、主観と客観のバランスに一番気をつけています。

写真の最大の特徴である記録性は主観が強く入りすぎると薄まっていってしまいますし、かといって客観性を大事にしすぎても今回のようなメッセージは伝わらなくなってしまいます。蜘蛛と雨の場合だとリアリティと物語の狭間みたいなものが必要なので常にギリギリのバランスを意識して写真を撮っていました。


Q7機材についてのこだわりはありますか?

■好きなカメラはありますが、作品制作についてはこだわりはありません。
そのテーマに何が必要かでカメラを選定しています。フィルムも使いますしデジタルも使います。蜘蛛と雨に関してはニコンのデジタルカメラを使っています。プライベートで持ち歩くのはローライコードかFM2が多いです。

Q8高田さんが写真を仕事にすることを決めたエピソードなどがありましたら教えてください。

■エピソードと言うほどでもないんですが、写真学校を卒業してからの就職活動です。ドキュメンタリーの勉強をしていた関係でスナップが得意だったので学校写真の仕事をしています。他には在学中からバンドのアーティスト写真とかライブ写真も撮ったりしていたのですが、そちらは自分が音楽をやっていた頃のつながりです。

|伝説への興味

Q9ずっと揖斐川と揖斐川町を撮り続けていらっしゃいますが、今後の活動についてはいかがでしょう。

■揖斐川は撮り続けていくと思いますが、一旦他のものを撮ろうと思っています。
他の地域の伝説にも興味がありますし、都市の構造も気になっているのですがおそらく並行して撮っていく感じになると思います。

ーーーそれは大変楽しみです。ありがとうございました。ーーー


___________________________________________________________
高田浩平写真展「蜘蛛と雨-揖斐川の河童-」
2023年6月14日(水)−18日(日)月火休み
水〜金 12:00-18:00、土 11:00-19:00、日 11:00-17:00
在廊日、14日(水)、17日(土)、18日(日)、いずれも14:00より
会場:photo gallery pieni onni 岐阜市清住町2-4-2大一グリーンビル1F


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?