手から伝わるもの。

手から伝わるもの。

わたしは手から伝わるものはあると思っています。



中には、
胡散臭い…とか
スピリチュアルだ…とか

思う人もいると思います。



でも『手当て』という言葉があるだけに

子供の頃、お母さんと手を繋ぐ安心感や
痛いの痛いの飛んでけー!と
傷に手を当てておまじないをしたことは
誰しもが経験したことがあると思います。
(なんとなく痛くなくなる気がする笑)





《手に心を乗せて》





このキャッチーな温かい言葉が
若干18歳のわたしの心を鷲掴みし
必ずここの会社に入りたいと
強い気持ちで企業研究しました。




このキャッチコピーを言うと
大体の方はどこの会社にいたのか
バレますが笑





まずは東京の店舗に体験に行きました。

是非受けてみたいと思ったから。





寝ないように寝ないように

"これはどこの指で押してるんだろう"
"これはどこに流してるんだろう"

受けただけではわからない
複雑な手技が多く

益々探究心が湧いてしまい
この会社に入りたい欲ともっと知りたい欲が
凄いことになった状態で帰りました笑








就職というのはエントリーは誰でも出来ますが
受かることは誰でも出来るものではないです。
(当たり前ですが)








まずわたしが就職活動をしていた年は
ちょうどリーマンショックで
そもそも就職するのがかなり難しく

大手エステサロンは狭き門。。




エステティシャンになりたくて
エステの勉強をしているのにも関わらず
就職は地方のチェーンのクイックマッサージ屋さん…

なんて友達が沢山いました。








意を決して、ダメ元でエントリーをしました。

当時6名の同級生がエントリー。

人事担当の方との一対一での第一面接でした。



"どうして弊社を選んだんですか?"

と当たり前に志望動機を聞かれ

"彼氏はいますか?"

と今じゃちょっとハラスメント大丈夫?っていう質問まで笑





今はわかりませんが、とにかく東京で修行することが第一だったようで
希望する店舗がどこなのかということから
上京ができるのか、する覚悟があるのか、確認していたようです。

あとは離職率が断然東京が多かった為、入れ替わりがあり枠が東京だったのかもしれません。





"彼氏はいます。でもわたし1人で東京に行きます。
別れる覚悟もあります。"





今思えば笑える話ですが
こんな覚悟で人事の方と話したもんだから
きっと印象が強く残ったんだろうと思います。




案の定、第一面接をパスし
6名中2人のうちの1人に入りました。





東京からはるばるわたしに会いに
人事担当の別の方が来たり

(面白い子がいると聞いてきたと言われた笑)

ちょっと期待されてる感を
勝手に感じていました笑






第二面接は東京本社で
幹部によるグループ面接。

そしてかなりの圧迫面接笑





わたしは端から2番目に座りました。


"最近のニュースで印象に残っているのは?"

"趣味はなんですか?"



順番に右から聞いていく幹部の方。
何故か全ての質問をわたしを飛ばして端の子にする。

何故か全ての質問の最後はわたしに戻る。




不思議だったけど
面接などを担当していた父に話すと
それは手法だと言われ、後々人事に聞いてもそうだったようで。。




結果的に300人の応募のうち全国で19人の中に入りました。




同じ学校から2人で臨んだ戦友も落ち、
わたし1人が受かってしまった状況になった。







合格の電話で先生と号泣。

"気持ちが伝わったんだ"

"思えば絶対に叶う!"

その時本当にそう思いました。







のちに両親に報告したが

『え、本当に東京に行くの!?』


と受かると思っていなかったようで
急に上京することになったことに驚きを隠せないでいました。














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