マガジンのカバー画像

ホームレス問題にまつわるエトセトラ

6
生活困窮者支援の現場にいるわたしが感じたことをまとめたマガジン
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

人の死を前にしたら、ひとりで生きていくことが怖くなった。

その訃報は突然だった、あまりにも。 2020年1月に夜回りを行っている最中、仕事用の携帯が震えた。 「○○さんが路上で亡くなっていた。」 大都会の真ん中で、わたしは言葉を失った。聞き慣れたスタッフの声がどこか遠のくのを感じた。 これまでも関わってきた人が亡くなったという報告を受けることはあった。家や病院でというケースばかりだった。路上で亡くなったそうだと後日人から報告を受けることもしばしばあったけれど、わたしたちの活動中に亡き骸を見つけたことは今回が初めてだった。

ホームレス問題に関わる人がパラサイトを見た感想。

やっと見に行けました、パラサイト。パルムドール賞を取る前からずっと見たかったのですが、なかなかうまく時間を作れず。見れてよかった。 先日テレビにもよく出演されている朴一先生とトークセッションする機会をいただいたのですが、その時に朴先生自身も半地下に住んでいたことがあるという話をしていました。 韓国では第一の定年が45歳だと言われており、その後仕事がなくなるとコンビニやチキン屋、台湾カステラ屋を経営をする人が多いのだとか。パラサイトに登場するギテク(父)もチキン屋経営に失敗